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ネットの世界でゴールドラッシュ

O2Oが実世界の300兆円市場を開く

2012年8月24日(金)

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 IT(情報技術)を使いこなすオトナの所作とはどのようなものだろうか。

 IT業界の変化は激しく、トレンドを追い続けるのは大変だ。それでも知っていないと格好が悪い。「イケてるITユーザー」になるには、ITのトレンドに浮かれず、踊らされず、そして本質を突くのだ。ちょっとビターな上司と、おっちょこちょいだがどこか憎めない若手社員の2人が織りなす悪戦苦闘の物語を通じて、ITを使いこなすカッコイイ大人になるために必要な「作法」を提示しよう。

倉 有人(くら・ゆうと)26歳。独身男性。丸の内勤務の若手会社員で新しいIT機器やITサービスに興味を強く持っている。おっちょこちょいであるが、どこか憎めない存在
(イラスト:山口マナビ 以下同)

君: ねぇ、スマさん。この前、ヤフーと「TSUTAYA」のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が提携したってニュースがありましたけど、これからどんなことが始まるんでしょうね?

スマさん:うん、今回の提携は日本最大級のID・ポイント連携だね。ヤフーはポイントシステムの魅力を使ったインターネット上のサービス集客ができるようになるし、「Tカード」を運営するCCCとしても、ネット上でポイント経済圏が拡大するね。

君:そうです! 日本最大のID・ポイント経済圏の誕生ですよ。僕の場合、多少遠くてもTポイントの付くお店に行きますからね。さらに、ヤフーに紐づくネットサービスにまでTポイントが付くとなれば、ネット生活はもっと便利になりますよ。ワクワクするなぁ。

須磨 保(すま・たもつ)38歳。既婚男性、一男一女の父。丸の内勤務の中堅会社員。ICT業界の知識を有しているだけではなく、間違いのない判断ができることから、相談する人が後を絶たない。人は彼のことを「ITオヤジ」と呼ぶ

スマさん:(倉君が言うと、なんか生活感がにじみ出るなあ)。ほかには、どんなメリットがあるかな?

君:それはやっぱり、O2O(Online to Offline)ですよね。ヤフーのオンライン上での集客力を生かして、CCCのリアル店舗へ送客できれば…。

スマさん:そうだね。Tポイントが持つリアル接点とヤフーの持つバーチャルな世界が融合していくと思うと、ちょっと楽しみだね。じゃあ、O2O市場に与えたインパクトの大きさという点で、忘れてはならないプレーヤーは誰だと思う?

君:えっ? アマゾンですか。

スマさん:アマゾンはネットで閉じているだろ。Groupon(グルーポン)だよ。

君:あの、昨年の正月に「おせち料理」で騒動となった…。でも、なんでグルーポンが?

スマさん:ふふふ。取りあえずコーヒーでも飲みに行こうか?

O2O の扉を開いたグルーポン

 2008年11月、オンライン上の共同購買サービスとして出現したグルーポン。まず、注目されたのは、オンライン上で消費者が共同購買することで、商品を安く買えるという点だった。時には、90%もの割引をした商品が販売されることもある。

 グルーポンはオンラインでチケットを購入し、オフラインの店舗でモノを受け取ったり、サービスを受けたりするという仕組み。まさに「オンライン to(2)オフライン」だ。ユーザーを集客し、体験を提供することができる店舗側のメリットと、格安でサービスを利用することができるユーザーのメリットを両立している(*1)

図1 O2Oの1シーン
出所:食べログホームページおよびGoogleストリートビューより作成

 O2Oとは、オンライン上のサービスをきっかけとして、現実世界にある(オフラインの)店舗へ消費者を送客することを指す。本コラムでは「グーグル」や「食べログ」、「ホットペッパー」といったオンラインサービスで検索した結果をきっかけに、店舗へ行くことも含めて捉えている。

図2 購買時に重要視する情報源

 野村総合研究所(NRI)とグーグルがまとめた「インターネット経済調査報告書」によると、インターネットによる情報収集は、既に様々な商品の購買において重要視されていることが分かる。これがインターネットの持つパワーとして注目されていた理由だが、グルーポンが扉を開いた世界は単なる情報サービスではない。次に紹介しよう。

*1:Groupon(グルーポン):共同購買サービスにより、安価に商品を購入することができるという魅力のほかに、商品が一定時間で入れ替わってしまうところもポイントで、ユーザーは毎日更新されるお得な商品を探しにサイトを訪れ、また、店舗も割引を一過性のものとすることができる。一種の広告のようなこの手法は「フラッシュマーケティング」と呼ばれ、新たなプロモーション・販促の手段として注目を集めた。

「IT's オトナの作法 ~イケてるITユーザーになるためのバイブル~」のバックナンバー

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「ネットの世界でゴールドラッシュ」の著者

高田 広太郎

高田 広太郎(たかだ・こうたろう)

Diixi Pte. Ltd. 執行役員

前職は野村総合研究所。電機、情報・通信産業の顧客を対象に、事業のグローバル展開や新規事業を生み出す支援のプロフェッショナル。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長