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感情的になることと「感情の表現」は違う

自分の「感情」について理解しよう

2012年10月19日(金)

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 怒ることの「ススメ」について、これまで5回にわたって書いてきた。

 読み直してみて、似通ったことを何度も述べた箇所があったり、具体例を長々と書きまくったりと、まあ一言で言うと「ごたごたと混み入っているな」と反省させられた。

 そこで、整理するためにポイントを要約したくなった。読者のためとはいえ、自分のためでもある。

1)もっと怒ろう

 報告をしない部下に、「報告ぐらいしろ!」と怒った直後は改まったものの、1週間すると再び報告しなくなった。一度怒っても直らないとあきらめずに、何度でも怒る。「もっと怒ろう」とは、改まるまで何度でも怒ること。

2)怒らない人が多い理由

 大人げない、みっともない。とりあえずの理由だが、もっと根深い理由として、「怒ってもどうなるものでもない」「自分が怒らなくても、誰かがなんとかしてくれる」。だから、「怒る」ためには自分への強いモチベーションが必要となる。

3)怒らなければ何も変わらない

 怒らない理由の打破として、「怒らなければ世の中、よくならない」を自覚したい。怒るべき時に怒る人が増えれば、職場だってもっと明るくなる。思うに、怒るべき時に怒る人は「心の強い人」である。心が強い人は、親切で、明るい人である。

4)怒りと、怒りに似て非なるもの

 時として、怒りの感情は突発的で激しい。とはいえ、「怒髪天を衝く」ほどの怒りを繰り返すのは、近頃の言い方では「ハードクレーマー」であって、怒りと似て非なるもの。作家の落合恵子氏は、白髪交じりのぼさぼさ頭を指して、「怒髪天を衝くで、終始怒り狂っています」と、笑顔で話していた。怒るには「破壊する」「状況を良くする」の2つがあって、後者が本来の「怒る」で、この怒りは明るさを伴うのである。

5)こんな怒りはご法度

 3つ挙げておく。

 1つ目は「気分で怒る」。不機嫌になると、やたらに怒る人。機嫌が直ると、一転して他人を持ち上げる。これでは、周りに迷惑である。

 2つ目は「身勝手な怒り」。自分の思い通りにならないと腹を立て、「何をモタモタしてるんだ、早くやれ!」と怒る。以前、上司に挨拶したのに返事をしてもらえなかった新人が、腹を立てて「こんな会社、辞めてやる」、そう言って退社した話を聞いたことがある。世の中、自分中心に回っていると思い込んでいる人たちである。

 3つ目は「相手を責めたてる」。「なぜだ」「どうしてこんなことをした」と質問ではなく詰問で相手を責めたてる。

 これら3つの怒り方は、周りを不快にし、結局、自分がみじめになる。

6)カッとなったら、一呼吸おく

 「衝動的な怒り」に対処するための、厄介だが大切な心得である。「地震がきたら水を1杯」。こんな標語を見たことがある。突然やってくる怒りは、地震に似ている。

 以上、これまでの大まかな整理である。怒るのは「状況をよくしたい」「今の状態を変えたい」「なんとかしたい」からである。相手を認め、関心を持つから、怒るのである。相手に対して「どうでもよい」のだとしたら放っておく。怒りはしない。

 口では「お前なんか、いない方がいい」と怒る人でも、本当にそう思っていたら、こんなセリフは吐かないだろう。

コメント3件コメント/レビュー

ポイントを要約していただいたので再確認できました。私は「笑顔で挨拶」が怒りをコントロールする力を産むと信じています。30歳の後半から、本気で粉飾決算に立ち向かうと決意してから、猛烈に怒っている時ほど、笑顔を絶やさない様に心がけました。「優しい言葉で厳しいことを言う」と煙たがられましたが・・・・。怒りにまかせて、上司に「特攻」しても自殺と同じです。しぶとく生き延びて、必ず勝つには、政治的判断も必要です。落合恵子さんの妹さんという方が学科の後輩にいましたので、本を読みました。怒りのエネルギーを自分の成長に生かすことが出来れば、優しい笑顔で、怒りを笑い飛ばすとか、怒りに感謝出来るということでしょうか。(2012/10/20)

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いただいたコメント

ポイントを要約していただいたので再確認できました。私は「笑顔で挨拶」が怒りをコントロールする力を産むと信じています。30歳の後半から、本気で粉飾決算に立ち向かうと決意してから、猛烈に怒っている時ほど、笑顔を絶やさない様に心がけました。「優しい言葉で厳しいことを言う」と煙たがられましたが・・・・。怒りにまかせて、上司に「特攻」しても自殺と同じです。しぶとく生き延びて、必ず勝つには、政治的判断も必要です。落合恵子さんの妹さんという方が学科の後輩にいましたので、本を読みました。怒りのエネルギーを自分の成長に生かすことが出来れば、優しい笑顔で、怒りを笑い飛ばすとか、怒りに感謝出来るということでしょうか。(2012/10/20)

“怒る”という極めて厄介かつ身近なモノを扱う難題に対して、はじめに結論ありきで“一見即効性のありそうな”方法を並べて「はいどうぞ」というのではなく、具体的な生活での事例を交えながら、ひとつひとつ納得がいけるよう丁寧にそして分かり易く進めていただいていること、本当に有難い限りです。普段はどうしても忌避しがちな“怒り”“怒ること”についてかくも真剣かつ綿密に解きほぐしていただくことによって、自分自身と生活とを見つめ直す良いきっかけにもなっています。このコラムに出会えてよかった、と心から感謝している次第。なんかサクラみたいになっちゃってますが(笑)、一読者としての本心です。次回も楽しみにしています。(2012/10/19)

どうも、著者の視点は、常に怒る側のようですね。著者が部下に怒って現状を変えさせることはしても、部下から著者への指摘をすることは許さないとの印象を受けます。例えば、「もっと報告しろ!」と怒っても報告が少ないのは、著者がすぐ怒ることに起因しているのだろうと、容易に想像できます。もしも、部下が、著者に対し、「怒らないで普通に話を聞け!」と怒ったとしたら、「身勝手な怒り」として評価を下げることでしょう。(2012/10/19)

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