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「戦略バカ」で日本に負けた欧米企業

論文「ストラテジック・インテント」を読む【1】

2012年12月13日(木)

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取り上げるのは――「ストラテジック・インテント」
(C.K.プラハラド&ゲリー・ハメル、ハーバードビジネスレビュー 1989年11月号、邦訳ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー、2008年4月号)

昨今、さまざまな業界で、新興グローバル企業の競争優位に何とか対抗しようと躍起になっている。人件費を抑制しようと海外に生産拠点を移し、グローバルに規模の経済を働かせるために製品ラインの合理化を推し進めている。

「戦略」が注目を集めるのに従い、活力を失っていった。

 こうした記述で始まる論文「ストラテジック・インテント」は私がビジネススクールにいた1990年代はもちろん、今でも多くのトップスクールの教材として使われています。マッキンゼー賞を受賞し、著者である2人の出世作と言ってもいいでしょう。この論文はのちにCompeting for the future (邦訳『コアコンピタンス経営』)としてベストセラーになります。

 ちなみに、C.K.プラハラドはその後、BOP(Bottom of the pyramid=貧困層、あるいはそうした層を多く抱える新興国)でのビジネス展開でさらに有名になりましたが、2010年に肺がんで亡くなっています。ゲリー・ハメルはコンサルタント、ロンドンビジネススクールの客員教授として今も活躍中です。

 さて、それでは冒頭の2つの引用の「主語」は誰でしょうか? おそらく邦訳が出た2008年であれば「日本企業」でしょうが、実際にこの論文が書かれたのは1989年です。そうです、本当の主語は「欧米企業」であり、「新興グローバル企業」とは主に日本企業を指していたのです。

 それが20年後、主語を日本企業に置き換えても全く同じようなことが当てはまるのはどういうことでしょうか? そうした意味でも、この「クラシック」とも言われる論文の示唆は、もう一度経営者が振り返り、かみしめてみる必要があるところが多いと思います。

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「「戦略バカ」で日本に負けた欧米企業」の著者

清水 勝彦

清水 勝彦(しみず・かつひこ)

慶應義塾大学大学院教授

東京大学法学部卒業。ダートマス大学エイモス・タックスクール経営学修士(MBA)、テキサスA&M大学経営学博士(Ph.D)。戦略系コンサルティング会社のコーポレィトディレクションを経て研究者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

Panasonic…(2012/12/13)

ここでいう戦略とは、例えるなら今持つ能力で当面(今の環境で)最大の効果を得る為のものになっており、成長や変化に対しては不確定要素として除外したもの(後ろ向きの守勢)と言う事なんですかね。そういう場合は自ら可能性を狭めるかのような。(2012/12/13)

要するに、木を見て森を見ずだったということでしょう?(2012/12/13)

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