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非難でなく、自分の感情を伝えよう

傷ついたこと、不安なことを素直に口に出す

2013年1月17日(木)

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 怒りの感情は表現する前に抑えてしまう人が今もって多数派であることは、その理由とともにこれまで繰り返し触れてきた。この連載でも、そのような読者コメントを多くいただいた。

 そこで、怒りの感情を抑えると、どんなマイナスが生じるか、3つ挙げておこう。

 第1に、「ささいなことにイライラする」。

 飲み屋での中年男性同士の会話。

 「近頃つまらんことでイライラするんだよね。テレビ、それもNHKの女子アナがやたらと笑うんだよな。お笑い芸人じゃあるまいし。いい加減にしろ、って言いたい」

 「オレも、女性の天気予報士の声の甲高いのにはイライラする」

 「それに電車のアナウンスもイラつくんだよ。『この電車は途中混雑のため、ただ今1分遅れで走っております。お急ぎのところご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。深くお詫び申し上げます』。ばか丁寧に詫びられると、1分くらいで深くお詫びはないだろう、ふざけるなって腹が立つ」

 「反対に10分以上遅れると、急にアナウンスが少なくなったりしてね」

 耳に入ってきた2人の会話、私にも思い当たることなので思わず頷いてしまった。

 妻にも話したところ、「だったらすぐに投書するなり、メモして駅員に渡すなりすればいいじゃない?」。

 「でも、それも大袈裟だし」と口をつぐんでしまう。

 「おかしい。変だ」と感じたら、発信元に直接、その感情をぶつければいいのに、抑え込んでしまうために慢性的不機嫌に陥る。文句を言ったり、相手を責めたりしたくなるのは感情を抑えていることから起こる。

無意識に「いやがらせ」をしてしまう

 第2に、「人の話が聞けなくなる」。

 ムシャクシャしているのに言わずに我慢していたのでは、人の話を聞く余裕は生まれない。

 <部長はいくらなんでもひどすぎる!>。内心苛立っている課長は、部長が何か言っても表面上聞いているふりをしているだけだ。

 「部長、私は正直言うと怒っているんです。なぜ、私に相談してくださらなかったのか。それで、責任だけおまえが取れというのでは、私はどうしていいか分かりません」

 これだけのことを言ったうえでなら、部長が一体どういうつもりだったのか、真剣に聞く気になるはずだ。人は自分の気持ちを伝えた後なら、相手の話を聞こうという気になるものである。

 第3に、「相手にいやがらせをする」。

 無理ばかり言う先輩に、言い返したいのにそれができないでいる後輩。彼はやがて頼まれたことになかなか着手しなかったり、やることはやっても手を抜いていたり、時に「あっ忘れていました」などと言って、いやがらせという手段を用いる。それも、意識してではなく、本人も気づかないままやってしまう。

 心理学の本によると、こうした態度を「受動的攻撃」と呼ぶそうである。

 「あれ、やっといてくれた?」

 「あっ、まだです。これからです」

 「困るね、早くやってよ」

 こんなやり取りが何回も続くようなら、単に仕事が遅いだけではなく、面白くない感情がくすぶっている結果なのかもしれない。

 これらのようなマイナスを解消するには、怒りの感情を言葉にして伝えるのが何よりである。怒りの感情の伝え方について、これまでもいくつか述べてきたが、ここでまとめて触れておきたい。

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