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愚直に働く「公式」があなたを楽にする

2013年2月4日(月)

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 石黒謙吾さん、51歳。企画を1000回以上断られつつ、映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』から、カルチャー系、シリアス系、などなどさまざまなジャンルの著書・プロデュース&編書に携わり、18年で200冊あまりを世に問うてきた“伝説の編集者”。売れる本も、売れそうもない本も出し続けてきた彼が、自分の行動原則を「公式」化した本を出した。その名も『7つの動詞で自分を動かす』。うまいことやろうよ、というライフハック本に見えるが、実は「考えずに動く」方法論なのだという。

お久しぶりです。相変わらずお元気そうですね。

石黒謙吾(石黒):ありがとうございます。51歳にしては元気なほうですかね(笑)。3年後、54歳の4月からぴったり1年かけて、ロードレーサーで日本一周に出ようと思ってるし。80歳まで草野球現役ピッチャー続けますよ。

今度書かれた『7つの動詞で自分を動かす』は、珍しく(笑)ベタな意味で「売れそう」な匂いがする本ですけれど、フリーランスとして石黒さんが書いたり、企画を通して出した本は「よ、よくまあこんな好き勝手な本を」と、同業の端くれとしてはうらやましいというか、出版した会社の度胸の良さに驚いてしまうたぐいの本が多いですよね。

石黒謙吾(いしぐろ・けんご)
著述家・編集者・分類王。1961年金沢市生まれ。草野球歴33年で年間40試合というバリバリの現役プレーヤー。映画化された『盲導犬クイールの一生』、糸井重里氏に高評価を得た『2択思考』、さまざまな図表を駆使し森羅万象を構造オチの笑いにチャート化する“分類王”としての『図解でユカイ』ほか、『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『ベルギービール大全』『カジュアル心理学』など幅広いジャンルで著書多数。プロデュース・編集した書籍も、10万部のベストセラー『ジワジワ来る○○』(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『ザ・マン盆栽』(パラダイス山元)、『負け美女』(犬山紙子)など200冊以上にのぼる。日本ビアジャーナリスト協会副会長。全国キャンディーズ連盟代表。ブログ[イシブログケンゴ]はこちら

石黒:著書だと『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『ナベツネだもの』、プロデュース&編集のほうだと『ジワジワ来る○○』『ザ・マン盆栽』シリーズとか見ていると、そう思うかもですね。

なんだかんだでこれまで携わった本が、ざっと200冊でしたっけ。『盲導犬クイールの一生』という、87万部の大ベストセラーも出した人とはいえ、前作の売れ行きで超シビアにやるかやらないかを決めるようになったこの業界で、どうして石黒さんは、かくも好き勝手な本を出させることができるのでしょうか。

石黒:たまにヒットが出たりするから、つい代打に出しちゃう野球選手、みたいなもんじゃないでしょうか(笑)。この人が面白いって言ってるから、なんか面白いこと起きるかもっていう、アテにはしないけど……というへんな期待感? でも、おそらく、僕が「考えていないから」、なんとなく出版に向けての話が動き始めるんじゃないかと思うんですよ。

考えていない?

石黒:あ、「考える前に動いている」というほうが正しいかな?

でも、企画は考えているわけですよね?

石黒:ああそうか。わかった。企画はもちろん考えます。で、「失敗したら、断られたらどうしよう」とか、“そういうことを考える前”に、さっさと出版社に電話したりメールしたりして持ち込んでいる、ってことです。

そういうのがもう石黒さんの「クセ」になっているのかな。

石黒:クセというか、反射というか。「やりたいな」と思ったら、とにかく出版社に「ぶつける」。たとえば数学だったら、三角形の面積は底辺×高さ÷2、とか、こういうときはこうするって「公式」があるじゃないですか。出題されたら「考える」というより、公式に当てはめてががっと解くでしょう。スポーツなら、身体に「型」を染み込ませてあり、頭で考えるより身体が先に反応するでしょう。

仕事でもそれは同じようにできると。

考えないための「7つの公式」

『7つの動詞で自分を動かす』(実業之日本社)
7つの動詞で自分を動かす』(実業之日本社)

石黒:そう。企画を考えた。考えたら「ぶつける」。僕はそういうふうに決めている。そこには「やったほうがいいかな、やらないほうがいいかな」という「判断」ならぬ「迷い」を持ち込まない。「ぶつける」は、僕の仕事の公式のひとつなんです。

ああ、じゃ今回の『7つの動詞で自分を動かす』は、仕事についての「7つの公式」なんですね?

石黒:そうです。仕事に限らずストレスフリーに人生を送ること全般に使用可能ですが、まさに「公式」です。

7つの数式ではなくて、7つの「公式」、イコール7つの「動詞」だと。

石黒:「開ける 分ける 離す 結ぶ ぶつける 転ぶ 笑う」です。

ということは、これを使う局面を覚えておいて、その場ではもう考えずに、その動詞に従った行動を取る、ということですか。

石黒:悩まずに、パッと行動をするためには、根っこに養分をあげるように、日頃のなんでもないことでもこうしようと意識して、まず深いところに染み込ませる。イメージでは、脳より心に、ですね。

 やるかやらないかの判断基準じゃなくて、局面ごとに取るべき行動を決めつけてしまうやり方なんです。だから名詞ではダメで、動詞。それも、かなり強い動詞になっています。名詞「つながり」じゃなくて、「つなぐ」ですが、さらに強く、自分でぎゅっと固結びする感じで「結ぶ」、みたいに。

どうして動詞なんですか?

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「愚直に働く「公式」があなたを楽にする」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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