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「ゴルゴ13全巻購入!」電子書籍は「大人買い」向き

  • 日経マネー編集部

  • 大口 克人

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2013年2月25日(月)

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 追加の金融緩和期待を材料に進む円安、日経平均株価は昨年11月から30%に迫る上昇を見せようとしている。ここまでの株高は投機筋を含めた海外投資家が主役。

 持続的な株高には、国内投資家が主導する業績相場・成長株投資への転換が欠かせない。「日経マネー」では、2013年4月号(2月21日発売)で日本の成長戦略を支える企業を選び、約30社のトップに戦略及び株主還元に対する考え方などを聞いた。その抜粋を紹介する。

 第3回は、イーブックジャパンイニシアティブ。6万8000冊のマンガを中心とした品揃えで他を圧する電子書籍ストアの老舗で、ユーザーフレンドリーな施策を次々と打ち出している。

 特に昨年秋に話題になったのが、他社の電子書籍ストアのサービス中止で電子書籍が読めなくなった“難民”に対し、救済サービスを発表したこと。業界にとっては英断だが経営的には持ち出しになる。その狙いや、今後の事業展開につき小出斉社長に聞いた。

紙の書籍・雑誌の市場規模は2兆円。対する電子書籍の市場はまだ600億円と小さいが、プレーヤーは出版社、ストア、端末メーカーなど数多い。ストアだけでもメーカー系、印刷会社系、書店系、EC(電子商取引)会社系など7つ以上が競っている。この中で御社の創業は一番古く、老舗と言えるが、創業のきっかけは。

小出斉 代表取締役社長
こいで・ひとし 1993年に三菱重工業入社。2003年米カリフォルニア大学バークレー校経営大学院卒。2003年A.T.カーニー、2007年ボストンコンサルティンググループを経て2009年12月に同社代表取締役副社長。2010年4月から現職に。

 電子書籍元年と言われたのが2010年。我々はその10年前、2000年に創業した。創業者(鈴木雄介会長)は小学館出身で、「週刊ポスト」の編集長から電子辞書の部門に移った頃、編集者として書籍を作ったのだが、それが驚くほど売れなかった。倉庫の担当者に呼ばれ、「これは全部お前が作った本だ。これだけの紙が無駄に捨てられるんだ」と大量返本の山を見せられた。それに衝撃を受けたのが創業のきっかけ。そこで、会社の理念として「SAVE TREES!」というフレーズを掲げている。創業以来2000万冊以上の電子書籍を販売しているので、既に10万本の木を救った計算になる。

 創業者はそれから「電子書籍を読む端末ってこういう感じかな」と自分で木を削ってモックアップを作り、出版業界の仲間や電機メーカーに見せて回り、そこからこの事業が動き始めた。タブレットなど夢にも出て来ない96年頃の話だ。今もこの初期モックアップは会社にあるが、見開きで作られていることを除けば、14~15年前に頭の中で構想したものとは思えないほど、現実化した電子書籍端末に近いものになっている。

他社にない強みは何か。

 まず、既に約9万冊の蔵書があり、特にマンガは約6万8000冊と世界最大級であること。他のストアではマンガは1万~3万冊程度だ。これまでの10年間、筆者である漫画家の先生方や版元との信頼関係を築いてきた歴史もあり、アマゾン、グーグル、アップルなど外資系の巨人がやって来てもこの分野では容易には追いつけないと自負している。東証マザーズ上場以来は業界内での知名度も上がり、これまでは「3回、先生方や出版社の門を叩いて5回目にようやく説明をさせて貰う」という感じだったが、最近は先方から「御社で配信したい」という話を貰うことも増えてきた。

 また、Windows、Mac、iOS、Androidなど様々なプラットフォームに向け無料リーダーアプリを配布しており、会員が端末に縛られずに自分の好きなデバイスで読めるのも、専用端末でしか読めないストアに比べ有利だと言える。マンガは特にiPadなどタブレットとの親和性が高く、世間的な普及率ではスマートフォンとタブレットは3対1か5対1くらいだと思うが、我々の電子書籍の売上では両者同じくらい。初めての方には是非タブレットで体験してほしい。

 もう一つ、我々は著者・出版社との版権交渉からスキャンなど本の電子化、ストアの制作と運営、リーダーアプリの制作、外販まで全ての工程を自社で行っている。JPEGより高度に圧縮しながらも、マンガの顔の部分にノイズが乗らないよう、スクリーントーンが奇麗に出るよう工夫したフォーマットなども独自に開発している。こういう会社はまれで、ストアの企画運営など一部のみを行い、後は外注を使う会社が多い。当然、外注を使う部分が増えるほど利益率は下がっていく。

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