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「社内健診」のホント!? ウソ!?

知っておくべき「社内検診×がん検診用語の基礎

2013年5月10日(金)

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※この記事は日経ヘルス for MEN「太らない男の食事術」をもとに再構成しました。

 「異常あり」の判定は手遅れ? 「要注意」は何に注意するの? がんは見つからない?

 年齢とともに、否が応でも健康に関心を持つようになる30、40代。若いころと比べて明らかに変わってきた体形、特に“腹まわり”が気になり、「メタボ」の3文字が頭の中でチラついている人も多いのでは?

 新年度が始まり、「社内健診」が行われるこの時期。その結果を正しく読み取り、自分の体を積極的に健康にする一歩を踏み出そう。

Q
社内健診の1週間前から節制すれば検査項目の数値は正常に戻るの?

ホント  血糖中性脂肪肝機能の数値尿酸などは食事に非常に影響されるので、1週間も節制をすれば、基準値を超えていた数値が基準値内に収まることもあり得る。ただ健診が終わって元の不摂生に戻っているならば、普段の状態を検査したことにならず意味がない。検査をきっかけに節制を心がけた習慣にするなら話は別だが、本来の健診は「いつもの自分」で受けるべき。

 なお、「かくれ糖尿病」の発見に有効なHbA1Cの値は、検査直前の食事や運動の影響を受けにくいので、検査前に節制をしてもほとんど変わらない。

Q
健診結果で「異常あり」だと「手遅れ」とのうわさも…

ウソ 「異常あり」の判定の中にも段階がある。重大な病気の可能性がわかるということはあるが、「手遅れ」になることは非常にまれ。基準値を少し上回るくらいの異常値で、その数値が一時的なものであれば、生活習慣を見直し、改めていくことで、健康な体に戻すことができる。異常値だからと悲観的になる必要はまったくない。もし、その数値が持続性がある(病気の可能性がある)のであれば、受診して治療すればいい。

 ただ、「要再検査」や「要精密検査」といった判定がでたら、すぐに受診して医師の指示に従うこと。「異常があるのは1項目だけ。大したことではないだろう」などと軽く見てはいけない。

Q
社内健診には検査項目数に「松竹梅」があるってホント?

ホント  診断結果を見ると、脂質、糖尿病、肝機能…など、それぞれに複数の検査項目がある。その中から「どの検査をするか=どの数値を調べるか」は、会社の健診に対する方針や、健診にかけられる費用を基に、事業者(会社)が決定している。

 たくさんの項目を検査し、人間ドック(がん検診なども含まれる精密な検査)を受けさせる会社もあれば、厚生労働省の定める必要最低限の項目しか検査しない所もある。次ページの「健康診断個人票」にもいくつかの空欄があるが、社内健診ではこの程度の検査項目数が一般的。

Q
判定に「要経過観察」の項目がある場合、「見てるだけ」でいいですか?

ウソ  「要経過観察」とは、「今までどおりの生活のまま、様子を見ていればいい」ということではない。今までの食事や生活習慣を見直して、改善する努力をしたうえで、「次回の検診でその数値が下がっているかどうかを見ましょう」というのが正しい意味。「軽度異常(B判定など)」も同じ。正常の範囲だが数値が高めである認識をすることが大事。

 「要経過観察」とは別に、「要注意」の判定がある検査機関もある。「要注意」は「要経過観察」よりも基準値を外れている度合いが大きい(=異常値が高い)レベルと位置付けていて、食事や生活習慣の改善を「必ず計画的に実行すること」という意味。いずれにせよ、「要経過観察」も「要注意」も今までの食事や生活習慣を改めなければ、次の健診ではさらに悪い結果になる恐れがある。

Q
社内健診を受けるだけでは、がんは見つからないの?

ホント  社内健診は、日本人の死因の病気トップ3の「がん」「脳疾患」「心臓疾患」のうち、がんを除く二つの死亡率を下げるためというのが目的だ。社内健診でわかるのは、主に心疾患や脳疾患の引き金となる可能性が高い「動脈硬化」の要因や危険因子があるかどうか。また、糖尿病などの生活習慣病の原因になるメタボリックシンドロームかどうかを判定する。

 このように、現在の検査項目では、社内健診とは別にがん検診を受けなければ、がんはまず見つからない。「肺がん検診」「胃がん検診」など、目的に合った、自分が気になる「がん検診」を忘れずに受ける心がけも必要だ。

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「「社内健診」のホント!? ウソ!?」の著者

中能 泉

中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

女性の健康・美容を中心に健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』『日経ヘルスforMEN』ではエディトリアル・ディレクターを務める。WEBマガジン「なかよく通信」で女性向け健康・美容情報を発信。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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