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「できる!」とネイティブに思わせるのに英語は要らない

劣等感の3重構造を崩す

2013年6月7日(金)

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 この連載の狙いは、読者の皆さんが今の英語力のままで、国際人になることです。TOEIC500点でも、ネイティブから「あいつはすごい」と思われるようになります。仕事で英語がどんどん話せるようになります。

 多くの皆さんが「ネイティブが来たら逃げたくなっちゃう」「英語で仕事なんてまるで無理だ」と思っているのではないでしょうか。そう思っている人にこそ、ぜひお読みいただきたいと思います。

英語下手でもネイティブにプレゼンの指導ができる

 英語ができないというだけで、肩身の狭い思いをしていませんか? だとしたら、それは見当違いです。

 最初に強調したいことは、「あいつはできる」とか「あいつの話を聞こう」とネイティブに思わせるには、英語力をいくら上げてもだめだということです。ネイティブと同等に話せるようになっても、それでは彼らにとって、自分たちと同じレベルの「ただの人」にしかなれません。

 ネイティブから一目置かれるようになるには英語力以外の力が大切です。

 日本は最近、「英語ができないから国際社会で出遅れている」という思いから、国を挙げて英語強化に取り組もうとしています。この議論は本質的におかしいです。日本は戦後、輸出大国として成功してきました。英語は不得意でもそれが達成できたのは輸出する製品が優れていたからでした。

 現在、日本が追い上げを受けているのは新興国の製品やサービスの質が日本製に肉薄してきたからです。日本が勝つにはその点を強化していかなくてはなりません。これは個人のレベルでも同じです。海外で活躍する日本人は、スポーツ選手、芸術家だけでなく、学問、ビジネスの世界でも中身で勝負しています。

 会社の経営戦略に携わっている人は次のことを痛感しているはずです。競争に勝つには、強みを伸ばすことが必要! 弱みを小さくしても勝つことはできません。

 英語に対する苦手意識の固まりのようだったぼくが米国で働き始めてまもなく、ネイティブ相手にプレゼンの指導をするようになりました。寿司や野球の指導なら、言葉の比重はそれほど高くありません。しかし、プレゼンは言葉そのものです。普通に考えれば、ネイティブが、最も英語力が低い外国人をプレゼン指導者として黙って受け入れるわけがないのです。

 語学力不足でいつもヒヤヒヤしていたぼくは、英語力以外の力で乗り切らざるをえませんでした。その中で、「こうやったら、英語力の非力さを補うことができる」というノウハウをつかみました。(このノウハウは以降の回で紹介します。)さらに、中身で勝負することが最も大事だと気づきました。これらが功を奏し、プレゼンのうまさで米国人を圧倒することができたのです。

驚くほど強い舶来礼賛の意識

 英語ができずに肩身が狭いと感じる時、心のどこかで、英語を縦横無尽に話すことができるネイティブのことを偉いと思っていないでしょうか。

 私たちがぜひとも克服しなくてはならないのは、「白人は優秀だ。日本人は見習わなくてはならない」という西高東低の意識ではないかと思います。

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「「できる!」とネイティブに思わせるのに英語は要らない」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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