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ビジョン・ミッション・パッション・アクション:非凡なリーダーと平凡なリーダーを分けるもの

2013年7月2日(火)

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 今回は、いきなり質問です。次の図を見てください。そこに何が見えますか?

 早稲田大学ビジネススクールで私が受け持つクラスでも、この質問をします。

 「ここには、人生において最も大切なものが書いてありますので、見えた人は静かに手を挙げてください」

 そう言うと、最初は10%くらいの人が手を挙げます。そのうち「あぁ、見えた!」という人がぽちぽち手を挙げ始めます。20~30秒経過すると20~30%くらいに増えます。1分たつと半分くらいの人が手を挙げます。ところが、どれだけ時間がたっても、何も見えない人には何も見えません。

見える人にしか見えないから差別化要因になる

 ビジネスにおける「ビジョン(vision)」も、これと似たところがあります。見える人には苦もなく見えます。ところが、見えない人には、いつまでたっても見えません。

 ビジョン(vision)のvis-は「見る」こと。だからビジョンは見える人には見えてしまう未来の姿です。「こうなりたい!」と内から湧き上がってくる、確固たるイメージです。

 リーダーがビジョンを示すことができて、チームや組織のメンバーにビジョンが浸透すると、「精神注入」のような働きが起きます。ビジョンこそが本当の意味で人を団結させ、1つにまとめていきます。ビジョンが顧客・取引先・株主・地域などのステークホルダー(利害関係者)に理解され共有されると強い協力を得ることができます。

 冒頭の図はよく知られたトリックアートですが、そこに“LIFE”と書いてあるのが見える人と、見えない人がいるように、ビジョンは誰にでも見えているわけではない──。だからこそ、ビジョンがあれば、大きな差別化となるのです。

等身大のビジョンもある

 2012年の夏の終わりのこと。拙著『ビジネスマンの知的資産としてのMBA単語帳』(略称『MBA単語帳』)の校正刷りができた時に、早稲田大学ビジネススクールのゼミ生にそれを配布して、どの言葉に興味を持つかを聞き、結果を集計してみました。いわば「気になるカタカナ用語の人気ランキング」です。その時の堂々の1位がこのビジョンという言葉でした。

 ビジョンについて深く知りたいという人は多いのは、それが特別な才能を意味するかのような言葉のせいでしょうか。でも、私は、ビジョンは必ずしも遠大なものである必要はないと考えます。むしろ「等身大のビジョン」があってもいいのではないでしょうか。

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「ビジョン・ミッション・パッション・アクション:非凡なリーダーと平凡なリーダーを分けるもの」の著者

杉浦 正和

杉浦 正和(すぎうら・まさかず)

早稲田大学ビジネススクール教授

京都大学卒業、スタンフォード大学ビジネススクールでMBA取得。日産自動車、外資系コンサルティング会社、金融機関を経て、2008年から現職。人材・組織マネジメントを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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