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What is your point?と考えると戦略思考ができるようになる

1つに絞れるのが仕事のプロ

2013年7月19日(金)

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 「仕事ができる」とは具体的に言うとどういうことでしょうか。お客様への提案書を書く、新規事業の提携先を探す、中期計画を立案する、などの仕事で他に抜きん出るためには何が必要でしょうか。英語でよく使われる表現の中にそのヒントがあります。

自分磨きの表現はこれだ

 外国人と親しくつき合うようになると、ぎくっとさせられることがあります。それは
What is your point?
 「ポイントは何だ」と尋ねられる時です。

 部長から突然の仕事が降ってきたとします。
 それを受けて、僕は同僚にこう話します。
 「弱った。納期までに間に合いそうもない。専門外のメンバーにも手伝わせて間に合わせるか、担当者だけで大事なところだけをやって、残りは後日提出するか。それにしてもこの納期は厳しすぎる」

 こんな時に外国人の同僚は「その話、ポイントがないじゃないか」と責めてきます。
 ぼくのこの発言は、上司への不満や愚痴のほかに、仕事の仕方(質を落としてでも納期を守るか、質を第1に考えるか)がまぜこぜです。愚痴ならゆっくり聞いてあげるよ。仕事の仕方を決めることが重要なら、すぐに決めた方がいい。今は何が大切なんだ、と同僚は詰め寄ってきます。

What is your point? と問われたら、
My point is…….
 と応じざるをえません。話は自然と仕事の進め方に絞られます。

 英米人は夫婦や恋人同士でも、ごく普通の日常生活の中でWhat is your point?とお互いにやり合います。その場合は「はっきりしてよ」というニュアンスになることもあります。

 英米人の方が日本人に比べて自分の考えをまとめて述べるのがうまいように見えるのは、相手にせっつかれてポイントをすぐに答えざるを得ないからではないでしょうか。

 日本人は自分の考えを持ったり、言い表わしたりするのが下手だと思っている人がいるようですが、必ずしもそうではないと思います。コミュニケーションに求めているものが違う、というのがぼくの印象です。日本人は解決策を論理的に話し合う前に、まず自分の気持ちや心構えを分かってもらうことに力点を置くようです。

仕事ができる人は「ポイントは何か」に即答できる

 「ポイントは何か」という問に明快に答えられることと、仕事ができることとは同義です。ぼくにこのことを教えてくれたのは、留学後最初に入社した会社の部長、シンシアでした。ぼくはある日、アナリストとして自分が見つけた有望株について大勢の前で話すことになっていました。

 「明日は何の銘柄を推薦するの?」
 「2社あるのだけど、どちらにするか迷っています」
 「2社なんて、まだ絞り切れていない証拠よ。どちらかにしなさい」
 と言われてしまいました。

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「What is your point?と考えると戦略思考ができるようになる」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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