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第12回 もう少しドリブルしておきたいのですか? パスもせず、シュートもしないで

ピース小堀さんによるコーチング体験談(その2)

2013年7月23日(火)

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 前回の続きで、ピース小堀さんから受けたコーチングを通じて学んだことを、1つに絞ってお伝えしたい。

 コーチングを進めているうちに、コーチのピースさんからこう質問された。

 「会社の仕事(コンサルティング)と個人的にやろうとしていること(友人とともに始めようとしているFuture Global Habitsという新規事業)が時間的にぶつかったら、どっちを優先しますか? そこの整理が必要じゃありませんか?」

 [この質問は、いわゆるハードクエスチョンだ。これもコーチングでは大切な技術である。相手が自分のcomfort zoneで安住せずに、外に出るように圧力をかけるわけだ。本当は自分の脳・身体の外には出られないが、外からどう見えるかをコーチの質問を通じて教えてもらうことで、見えなかったところや見たくなかったころを考え始めてしまう。そこがよい]

 「なるほど」と言って、私は概略こんなふうに話し始めた。

 今のところ、FGHはプログラムの開発は終わったものの、細々とした売り込みをかけているだけだから、本業のコンサルティングとはほとんどぶつからない。コンサルティングの売り込みに行った時に、ついでに売っているくらいだ(FGHの方で声がかかって売り込みに行った時に、ついでにコンサルティングを売ることもあるからお互い様だ)。あるいは、セミナーでグローバルリーダー開発とかグローバル人材マネジメントの話をする時に、少し忍び込ませている程度だ。

 でも、もし、FGHが本格的に走り出したら、ぶつかるのは間違いない。

 ふとピースさんの目線が気になって、確かめると、また、例の、その場全体のスペースを包みこむような大きく開かれた目が、じっと僕を見ている。その目に映った僕の内側から、「本当のことを言いなさい」と促された気がして、口が動いてしまう。あれこれ理屈を並べるが、それでも、僕は自分の中でぐるぐる回っているだけで、本当のところに言葉が届いていない。

 ピースさんは珍しく僕の言葉を遮って言う。

 「キャメルさんは、もう少しドリブルしておきたい、ということですね。パスもしないで、シュートもしないで」

 ドリブルと言われて、自分がバスケットをしている情景が浮かぶ。僕は学生時代、ハンドボールをずっとやっていたのだが、バスケットでドリブルする気持ちは分かる。確かに、僕はドリブルしている。状況を見ていろいろ整理して計算しているが、肝心のシュートを打てていない。シュートしていないからだめだな、という気持ちが起きてもいいのだろうが、むしろ、ドリブルという言葉で、自分の最近の状態を生け捕りにできた気がして、何かすっきりした。

それこそドリブルしている気分で、僕はピースさんに、「ええ、もう少しドリブルしておきたいと思います。無理に答えを出したり、シュートを打ったりしないで」と、言うことができた。

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「第12回 もう少しドリブルしておきたいのですか? パスもせず、シュートもしないで」の著者

キャメル山本

キャメル山本(きゃめる・やまもと)

デロイト ディレクター

外交官を経て、経営コンサルタントとして組織・人材のグローバル化を支援。BBT大学でリーダーシップを講義。2013年からグローバル人材育成の為のプログラムを開発・提供。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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