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モチベーション、エクイティー:「あほらしさ」の正体

2013年9月3日(火)

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 アベノミクスがうまくいきそうだったりいかなそうだったり。それに伴って株式を保有している人たちの「気分」は上がったり下がったりします。それは株を持っていない人の気分にまで影響して「景気」となります。

 「株式」は、英語で「ストック(stock)」とも言いますが、「エクイティー(equity)」とも言います。この言葉に含まれるエク(equ-)は、「等しい」を意味します。最も代表的な例はイコール(equal)。一般用語としてのエクイティーは「公平」あるいは「公正」を意味します。1株の権利はみな同じ。株式をエクイティーと呼ぶときの「こころ」は、ここにあります。

 このエクイティーという言葉が人材マネジメントの分野でも使われると、「モチベーション(motivation)」に関わる言葉となります。エクイティー(公平性)は、「やる気」と理論的にも関係しているのです。

自分は頑張ったのにこの程度、それに比べてあいつは!

 公平に思えるかどうかということに着目した「エクイティー理論」は、数あるモチベーション理論の中の1つです。

 人はいろいろな意味で「不公平だ」と感じると、途端に「あほらしくてやってられない!」と思うもの。このことは、人間のモチベーションは「ほかの人と比べて公平である(と認識される)かどうか」に大きく依存していることを示しています。

 この「エクイティー理論」は心理学者のジョン・ステイシー・アダムスらによって提唱されました。この理論では、インプットとアウトカムを想定します。仮に○○をインプット、□□をアウトカムとしましょう。

 インプット(○○)は、配分した時間や努力、あるいは資源です。コミットメント、ハードワーク、一生懸命さ、柔軟な対応、我慢、犠牲、情熱、信頼──いろいろなものがインプットになります。

 アウトカム(□□)は、給与、報酬、福利厚生、使える経費、刺激、認知、評判、褒め言葉、感謝など。

 人間はインプットとアウトカムのバランスに敏感です。しかも、いちいち「自分のインプット・アウトカム比率」と他人の「自分のインプット・アウトカム比率」を比較します。例えば「俺はこんなに○○して、この程度の□□。あいつはあのくらいの○○であんな□□」などと思うわけです。

 比較の結果、自分より他人の方がずっと「うまいことやっている」ことが分かったらどんな気がするでしょう。

 「不公平だ!」「アホらしい!」「やってられない!」と思うはずです。

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「モチベーション、エクイティー:「あほらしさ」の正体」の著者

杉浦 正和

杉浦 正和(すぎうら・まさかず)

早稲田大学ビジネススクール教授

京都大学卒業、スタンフォード大学ビジネススクールでMBA取得。日産自動車、外資系コンサルティング会社、金融機関を経て、2008年から現職。人材・組織マネジメントを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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