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グローバル化とダイバーシティの共通点

中根千枝『適応の条件 日本的連続の思考』(2)

2013年9月30日(月)

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前回に続いて取り上げるのは――
中根千枝『適応の条件 日本的連続の思考

 前回のポイントは、日本人の自信観、そして自信とは「自分を知る」「自然にふるまう」ことであるという点でした。「本当の自信をもつ」とは世界中全ての人、企業の課題なのですが、本書が指摘する「日本的連続の思考」は、日本企業に特有の問題をあぶりだしているように思います。

コミュニケーションの前提

 「自分を知る」「自然にふるまう」ことで問題になるのが、先述の「文化の制約」ということであり、さらに言えば「良さ」や「悪さ」をどのように明確化し、共有化するかという「コミュニケーション」の問題です。中根氏は、そのコミュニケーションがいわゆる「あうん」で行われることが重視され、より言語化、明確化されることが日本ではあまり必要とされなかったと指摘します。

日本人は気心のあった人とともにいるというムードを楽しむが、会話自体(言語表現によるやり取り)を楽しむという風習はあまりない。…日常生活をともにする親しい仲間との付き合いで、言語をあまり注意してあやつるということがないために、言語による表現能力はどうしても貧しくなる。

 さらに「日本的連続の思考」について、欧米的と対比し、次のA、B2つの図を使って説明しています。

近代西欧の習慣的思考法はAに示すようなとらえ方をする。すなわち、まず、二つの個体がそれぞれ独立のものであることが認識され、その両者に一定の関係が設定される。日本的思考では、Bに示すように、いったん関係ができると、二つの個体はそれ自体個体としての独立性はなくなり、両者はつながってしまうのである。…実際、日常生活における対人関係の在り方でも、「物事をはっきりさせる」とか、「はっきりいう」ということは好まれない。

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「グローバル化とダイバーシティの共通点」の著者

清水 勝彦

清水 勝彦(しみず・かつひこ)

慶應義塾大学大学院教授

東京大学法学部卒業。ダートマス大学エイモス・タックスクール経営学修士(MBA)、テキサスA&M大学経営学博士(Ph.D)。戦略系コンサルティング会社のコーポレィトディレクションを経て研究者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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