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英語の社内公用語化で会社の空気が悪化する

日本人は英語のストレートさに動揺?!

2013年10月4日(金)

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 ネイティブに何か言われると話せなくなってしまう原因の1つは、相手の英語がストレートすぎるからです。遠回しに丁重に話しかける日本語と違う、英語の遠慮のなさに戸惑ってしまうのです。年下や部下がネイティブの場合は「失礼な言い方をするやつだ」とカチンとくることもあります。

 英語は率直な言い方をする言葉です。そこが分かれば、ネイティブに余裕をもって対応できるようになります。

英語の社内公用語化は失敗する

 英語が社内公用語として定着して、皆が英語で議論するようになると、「やっぱり英語はやめよう」という声が広まるのではないかと予想しています。「意思が伝わらないから」ではありません。「社内の空気が悪くなるから」が理由です。

 海外では日本人同士でも英語で話さなくてはならない時があります。外国人が1人でも入れば議論はすべて英語だからです。ぼくがアラビアで部長をしていた時、部下の日本人と議論になる時がありました。この時、英語での発言を聞いていると、部下がどうしても生意気に見え、「何様のつもりだ」という気持ちになりました。日本語ならば「OOOOと考えますが、どう思いますか?」といったように敬意を払って話してくるはずなのに、英語ではストレートに主張してくるからです。

 部下も「上司に向かってこんな口の利き方はまずい」と思っているようです。結果、2人で話す機会を設けて、日本語でもう一度主張を述べ合うことになります。上下関係をわきまえた話し合いの中で両者の‘関係修復’が平和裏になされました。

 日本で社内会議がすべて英語化したら、少人数での関係修復会議が頻繁に行われるようになるか、上司と部下の関係が猛烈に悪化するかのどちらかでしょう。

 日本には上の者を立てる文化があります。電車で隣り合わせた2人のサラリーマンの会話を聞いていても、どちらが上司なのかすぐに分かるでしょう。これに対して、英語は‘平等’な言語です。2人の会話を聞いてもその関係は分かりません。ぼくは、ある課長が、雲の上の存在のような社長に向かって

Can you really take that chance?
それにかける勇気がありますか?

 と発言するのを聞いたことがあります。「そんな不躾(ぶしつけ)な言い方をしたら、社長は気を悪くしないだろうか」と一瞬ひやっとしました。ですが、社長は何を気に留めることもなく応えていました。

英語圏では父にも‘ため口’

 英語の文化圏では“長幼の序”という考えがほとんどありません。年長者に敬意を払うのは万国共通の人間としての自然な感情ではなく、東洋的なもののようです。日本語の「先輩」という言葉は英語にはありません。

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「英語の社内公用語化で会社の空気が悪化する」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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