• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

マネジメントとディベロップメント:ビジネスにおける最も人間的な活動

2013年10月29日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 このコラムは、拙著『ビジネスマンの知的資産としてのMBA単語帳』(略称『MBA単語帳』)に掲載した言葉の中から、ビジネスリーダーに「本当の意味」を理解してほしいビジネス用語をピックアップし、「組み合わせ」の形で紹介してきました。分かっているようで実はよく分かっていなかった言葉の「もともと」を探りながら「それぞれ」の用法を紹介することがこのコラムの目的でした。

 「分かっているようで分かっていない」ビジネス用語の中には、英語から日本語に翻訳された結果、そのことがかえって理解を阻害してしまっている場合があります。今回は、そのような例として「マネジメント(management)」と「ディベロップメント(development)」を取り上げて全11回の連載の締めくくりとします。

マネジメントは「管理」なのか

 まずはマネジメントについて考えてみましょう。マネジメントはビジネススクールで学ぶ中心的概念です。ビジネススクールのあらゆる科目は、より効率的かつ効果的なマネジメントを行うために用意されていると言っても過言ではありません。でも「マネジメントって何?」と改めて尋ねられると、答えに窮する人が多いのではないでしょうか?

 この最重要キーワードの意味がつかみにくい理由は、マネジメントが「管理」と訳されることが多いことに一因があるように思います。

 「管理」と訳された言葉には、マネジメントのほかに「アドミニストレーション(administration)」もあれば、「コントロール(control)」もあります。

 そして、この3つはそれぞれ異なるニュアンスを持っており、英語で使う場合には慎重に用語が選択されています。しかしいったん「管理」と訳されてしまったが最後、原書に戻らない限り、元がどの言葉だったかは分かりません。

自分の手で何とかする

 では、マネジメントはアドミニストレーションやコントロールとはどう違うのかでしょうか。

 イタリア語でmaneggiareは特に馬を手なずけて上手く乗りこなすことです。フランス語でも馬に関係するこの用語が、ビジネスに応用されたのは16世紀になってから。この辺に、この言葉を理解するヒントがありそうです。

 語根man(u)-は「手」に関係します。漢字で言えば「手へん」です。そこから「マナー(manner)=手法」、「マニュアル(manual)=手動」、「マニュファクチュアリング(manufacturing)=手工業)」といった言葉が生まれました。マネジメントは「手」で行うこと。とても人間的な言葉であり、その意味で「管理」という言葉の持つ冷たさとは遠いとも言えるのです。

「仕事で誤解を招かないためのビジネスリーダー英単語帳」のバックナンバー

一覧

「マネジメントとディベロップメント:ビジネスにおける最も人間的な活動」の著者

杉浦 正和

杉浦 正和(すぎうら・まさかず)

早稲田大学ビジネススクール教授

京都大学卒業、スタンフォード大学ビジネススクールでMBA取得。日産自動車、外資系コンサルティング会社、金融機関を経て、2008年から現職。人材・組織マネジメントを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長