• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

英語での釈明を切り抜ける奥の手

相手を好きになると、道が開ける

2013年11月1日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 海外で仕事をすると、周りはみんな現地人、自分1人が外国人――という状況に遭遇します。自分の意思を伝えたくても舌がうまく回らず、もどかしさを覚えます。そんな経験を繰り返す中で、ぼくはコミュニケーションに関わるサバイバル術を身につけました。にこにこしているだけでも、周りから好意をもってもらえます(関連記事「英語をうまく聞こえさせる最大のコツ「にこにこ」」)。でも、それだけではビジネスの世界は乗り切れません。「人を好きになる力」を最大限に生かすべきです。

学校英語は相手を嫌な気持ちにさせることも

 「植民地の生活ってこういうものではないのだろうか」と思ったことがあります。

 米国、英国といった英語圏の国で暮らすと、アパートを出たらすべてが英語です。言葉の自由がないのです。ソファから立ち上がらなければならない時、疲れていると「どっこいしょ」という気持ちになるでしょう。アパートを出る時、毎朝、この感覚を味わっていました。

 旅行ならば、苦労も楽しさの一部と感じることができるでしょう。数日後には帰れると分かっていますから。しかし、仕事や留学でこれから何年もそこにいなくてはならないとなると重圧感が違います。

 そんな環境で暮らすと、サバイバル術が身につきます。基本は相手を嫌な気持ちにさせないことです。

 日本の学校では英語のフレーズのニュアンスまでは教えてくれないので、気付かないうちに、とんでもないことを言ってしまうことがあります。

 例えば、「コーヒーはいかがですか?」との勧めを断る時、
No, thank you. いえ、結構です。
 と言うのが礼儀だと中学で習いました。しかし、これでは勧めてくれた相手の気持ちを害してしまいます。No, thank you. には「余計なお世話だ」というニュアンスがあるからです。嫌いな男から「ダンスをしよう」と誘われた女性は、こう言って断ります。ネイティブはNoを使わずに、「今コーヒーを飲んできたばかりだから」といった具体的な事情だけを言って波風を立てないようにしています。

 『「NO」と言える日本』というタイトルの本が1989年に出版され、日本は他国に対して、YESとNOを明確に主張すべきだ、という機運が高まりました。NOと言えずに他国の言いなりになっているという反省に立った見解です。

 しかし、「英語は相手にNOをはっきり言う言語だ」というのは誤解です。目の前の人に向かっては遠回しにやんわりと伝えます。これは英語に限らず、すべての言語について言えるマナーでしょう。

 had betterも誤解されている表現の代表格です。かなり強い調子の言葉だというのはぼくも知っていてはいましたが、それでも
You had better remember this. これに懲りて馬鹿はするな。
 という意味にまでなるとは知りませんでした。

 ここで問題なのは、自分が知らないうちに、ミスを犯しているということです。授業で習った通り言っているのですから悪気は全くありません。それでも、相手との間に流れた気まずい空気を止めることはできません。

 そこでぼくが思いついたのが、にこにこしながら話す癖をつけることでした。No, thank you.と言ってしまっても、微笑みながらであれば、悪いニュアンスはかなり薄まります。You had better remember this.も、笑顔で言えば「覚えておいた方がいいよ」くらいに収まります。寿司ネタがあたらないよう、毒消しのワサビがあるように、会話の上での毒をにこにこが消してくれる場合があります。

コメント0

「TOEIC500点でも国際人になれる」のバックナンバー

一覧

「英語での釈明を切り抜ける奥の手」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官