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「自慢話をしない」がコミュニケーションの切り札

英語力よりも大切な聞く力

2013年11月22日(金)

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 ネイティブと話すのって億劫ではありませんか。実は話す必要はないのです。ただひたすら聞くだけで、自然と友人が増え人望が高まります。こちらは英語が満足にできませんから、相手の話を聞く側に回ることになります。それでいいのです。英米人だって日本人と同じように、自分の話を聞いてもらいたくて仕方がないのですから。国際ビジネスで成功したいなら、聞く力を高めることが重要です。

 「起きたんだね。退屈だから後ろの人と話してたんだ」。隣に座ったアメリカ人はそう言いながら、自分の座席に戻ってきました。ぼくが留学に向かう飛行機の中での会話です。

 この時のぼくの語学力は、これから2年間米国で学ぶのにまるで足りないレベルでした。カタコトもいいところだったのです。それでも、やり抜かなくてはなりません。「隣の人と話をしてみよう。ここで通じなかったら、大学で通じるわけがない」という悲壮な覚悟を持って声をかけました。

 案の定、相手の話はよく分かりませんでした。それでもぼくが頷くので相手は話が通じていると思ったのでしょう、どんどん話をしてきました。ただ、飛行機の中は騒々しいので、「何て言ったの?」と何回聞き返しても不自然にはならないことに救われました。それでも、これから13時間も英語が続くのかと思うと憂鬱でした。

相槌だけで人は魅了される

 ぼくは途中で眠くなって寝てしまいました。出発までの準備で疲れていたせいでしょう。1時間後に目が覚めて、話の途中だったことに気づきました。彼は席にいませんでした。

 数分後、彼は戻って来ました。退屈だから後ろにいる別の乗客と話していたが、面白くなかったので戻って来た。君が目覚めたようだから、また話そうよ、ということのようでした。つまり、後ろのアメリカ人よりぼくとの会話の方が楽しい、と言っていたのです。

 これには驚きました。こちらはちんぷんかんぷんだったのですから。ぼくはこう考えました。会話は普通、半分は自分が話すが、半分は相手の話を聞かなくてはならない。相手の話は退屈な場合もある。これに対して、ぼくは相槌一筋だから、100%聞いていることになる。人は話を聞いてくれる人に魅了されるのだ。

 概して人は、他の人に「話を聞かせたい割に、話の中身はたいしたことない」ものです。たまたま隣に座った乗客に折り入って話さなければならないことなどあるはずがありません。「自分は100回以上飛行機に乗っている」とか「六本木なら、日本人の君より詳しい」といったとりとめのない話でした。

 ぼくはここに光明を見た思いがしました。留学でこの手が使えると思ったのです。と同時に、その頃覚えた1つの英単語が頭に浮かんできました。

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「「自慢話をしない」がコミュニケーションの切り札」の著者

林 則行

林 則行(はやし・のりゆき)

投資家

投資家。全く英語が話せないのに資産運用のノウハウ修得のため渡米、コロンビア大学MBAにぎりぎり合格。仕事力と日本人の強みを生かすことで、社内最低の英語力ながら海外運用機関で株式運用部長。現在独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト