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第15回 組織の“箱”から逃れて自由になる

外務省から逃げ出したトラウマの贈り物

2013年12月13日(金)

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 第14回でも軽く触れたが、私は、大学を出てすぐに外務省に入省して外交官としての人生を歩み始めた。憧れの職業だったが、結局10年ほどで、夢破れて退職した。この件について、逃亡マトリックスに沿って述べる。この件は、マトリックスの左端の場面のレベルで言えば、3番目の組織というレベルである。そのレベルで、組織から逃げ出し、徘徊し、新しい組織に逃げ込むプロセス(すなわち転職プロセス)を描いてみたい。

逃亡マトリックス

1.逃げ出す

 新卒で外務省に入り10年ほどたったある夏の日の昼前、私は諸々の重圧に耐えられなくなって霞ヶ関の外務省から逃げ出す。そのシーンは今でも昨日のことのように鮮明なトラウマとして残っている。ただ、それを思い出すことは避けていた。だが時間の経過とともに、次第にトラウマの上にカサブタができてきて、少しずつ想起することができるようになった。

 私は、「中二階」と呼ばれる上司(課長と局長の間のポジション)との間で私の部下の活用方法について激しく口論した。課に戻り、私はほとんど衝動的に「しばらく消えます」と数行の簡単なメモを書いて、昼食に出て不在の課長の机に置いて外務省のビルから飛び出した。といっても、「中二階」の上司との喧嘩は単なるきっかけで、しばらく前から、役所組織にいると息が詰まりそうで、そろそろ辞めようかなとタイミングを計っていた。結果的に、「中二階」の上司が私の背中を押してくれたようなものだ。

 とまれ、私の行為は極めて無責任なもので、逃亡という言葉がぴったり当てはまる。というのも、私が逃げ出したのがこんな状況だったからだ。当時既に、翌年1月に始まる湾岸戦争に向かって歴史の歯車は回り始めていて、その中で外務省と日本の外交は国際政治的にも国内政治的にもかなえの軽重を問われる正念場にあった。

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「第15回 組織の“箱”から逃れて自由になる」の著者

キャメル山本

キャメル山本(きゃめる・やまもと)

デロイト ディレクター

外交官を経て、経営コンサルタントとして組織・人材のグローバル化を支援。BBT大学でリーダーシップを講義。2013年からグローバル人材育成の為のプログラムを開発・提供。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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