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TOEFL偏差値45? 心許ない日本人の英語力

2014年1月7日(火)

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 嫌いな人とコミュニケーションを取るのは難しい。お互い、パートナーとして仕事をしなければならないのだけれど、何となく話しかける気にならなくて……。人間だから、こうした気持ちになるのは当たり前。すべての人と、気が合うわけじゃない。

 しかし、ビジネスの世界で成果を上げるためには、「コミュニケーション巧者」になり、周りをうまく巻き込んでいく必要がある。今回は、拙著『ビジネスプロフェッショナルの教科書』の内容をベースに、明日から使える人付き合いのヒントと、グローバルなコミュニケーションに欠かせない英語についてお話ししたい。

 初めに、シカゴ大学で行動科学を研究しているニック・エプリー教授による実験を紹介しよう。そこには人を好きになるヒントが隠されている。

 ある博物館を訪れた150人に実験への参加をお願いし、2つのグループに分かれてもらった。

 1つのグループには、博物館のギフトショップにあるお土産から、もらった相手が最も喜ぶであろうプレゼントをじっくり考えて選んでもらう。もう1つのグループには、何でもよいからランダムに選んでもらう。その後、2つのグループでどんな意識の変化があったか調べてみた。

 すると、おもしろい結果が出た。ランダムにお土産を選んだグループより、相手のことをじっくり考えてプレゼントを選んだグループの方が、お互いのつながりを強く感じたのだ。どちらのグループも、やっていることはプレゼントを選んでいるだけ。それなのに、相手のことを思う気持ちにはっきりと差が出る。

 どんなお土産をもらうと相手はうれしいだろうか。何か好みはあるのだろうか。そんなことを考えるうち、プレゼントする相手のことを自然と身近に感じるようになる。

 言われてみれば確かにその通りだ。何となく苦手な人への贈り物を選んでいるうちに、その人をちょっと身近に感じてくる。こうした経験がある人は少なくないだろう。プレゼントを選んでいるときは、その人のことばかりを考えている。喜んでもらう姿を想像している。そして、相手のことをだんだん好きになってくる。

 仕事でも、この作用を利用すればよい。嫌いな人でも、仕事のトラブルで気まずくなった相手でも、ほんの些細なプレゼント選びから、お互いの距離を詰められる。

「身近に感じる」ためのスキルとして

 仕事をする上では、人を好きになることが大事。そんな当たり前のことを言うのには理由がある。コミュニケーションの基本は気持ち。嫌いな相手に何かを話してもうまく伝わらない。それは相手も同じこと。自分のことを嫌っている人から何か言われても、素直に聞き入れられない。

 相手を騙すような表現のテクニックを使う方法もあるが、どうにもあざとく感じる。聞いている方は、方便とわかっていて受け流していることも多い。相手に伝わったと思っているのは、あなただけかもしれない。こうしたことを繰り返していると、すぐに信用を失う。

 とにかく、一緒に何かをする人にメッセージを伝えたいのなら、まずはその人を好きになろう。好きになれなくても、身近に感じられる工夫をしてみる。少額なプレゼントで自分の気持ちを変えられるなら、これを実践しない手はない。

 次に、英語でのコミュニケーションについて、私自身の経験を少し書きたいと思う。

 どんなに英語が得意な日本人でも、ネイティブスピーカーと英語で話すのは疲れるもの。話題はとっちらかり、スラングばりばりで、言っていることが全然聞き取れない。会話をしている場所がうるさかったりすると最悪。笑顔を張りつけたまま茫然と相槌を打つことになる。私もシカゴ大学に留学した当初はそうだったし、パーティーなどに誘われるのは気が重かった。

コメント17件コメント/レビュー

基本的に同意するのですが、「日本人の英語力、TOEFLの偏差値45云々」はデータの解釈に注意が必要です。よく言われることですが、TOEFLの受験費用はアフリカ・東南アジア・中南米・中東諸国の水準では、相当高いです。これらの国では、そもそも英語力が一定以上の水準にない人間はTOEFLを受けません。日本のように、英語が全くできない学生がアメリカの英語学校に通うためにとりあえずTOEFLを受験するということは、ほとんどありません。国別のTOEFL偏差値を見る時は、各国の受験者層が異なる(事前フィルタがある)ことに注意すべきです。(2014/01/08)

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「TOEFL偏差値45? 心許ない日本人の英語力」の著者

斎藤 広達

斎藤 広達(さいとう・こうたつ)

事業再生コンサルタント/理論社社長

1968年生まれ。シカゴ大学経営大学院修士(MBA)取得後、ボストン・コンサルティング・グループ、シティバンク、ローランドベルガーなどを経て独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

基本的に同意するのですが、「日本人の英語力、TOEFLの偏差値45云々」はデータの解釈に注意が必要です。よく言われることですが、TOEFLの受験費用はアフリカ・東南アジア・中南米・中東諸国の水準では、相当高いです。これらの国では、そもそも英語力が一定以上の水準にない人間はTOEFLを受けません。日本のように、英語が全くできない学生がアメリカの英語学校に通うためにとりあえずTOEFLを受験するということは、ほとんどありません。国別のTOEFL偏差値を見る時は、各国の受験者層が異なる(事前フィルタがある)ことに注意すべきです。(2014/01/08)

TOEFLの各国の平均点を見ることができて参考になりました。これを見ると、日本人で英語圏の大学を受験しようとしている人はかなり根性があるということですね。国内の大学を考えてみればかなり無謀ですよね。偏差値が45しかないのに、60以上の大学を受けるわけですから。そうそう合格した人の平均点も知りたいところですね。▽表を見て気になったのが、英語ネイティブの人達(英国、米国)は普通に満点をとれるのでしょうか。(2014/01/07)

日本語の特殊性について。アメリカ留学から戻った時に、日本語の漢字が読めなくなった。一度心のなかで音にして見ないと意味がつかめない。成田という感じを見ても、一瞬では意味が入ってこない。心のなかで「なりた」と読んで、意味が入ってくる。2週間で元に戻ったが、、アメリカ留学中に、中南米の留学生は、英語をべらべらしゃべるのに、ticketの綴りさえ知らないものがいた。日本人は英語をしゃべるときも、綴りを頭に浮かべてしゃべることが多い。まるで、漢字の形を頭の中に浮かべて、日本語をしゃべるように。このような漢字を混ぜてしゃべる日本語の特徴が、英語を話す上で、綴りに執着するという障害を引き起こしているのではないだろうか。(2014/01/07)

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三品 和広 神戸大学教授