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アイドルも経営者もカリスマ性はいらない

第2回 Perfume、AKB、そしてきゃりーぱみゅぱみゅ(上)

  • 慶応義塾大学ビジネス・スクール

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2014年7月23日(水)

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 慶応義塾大学ビジネス・スクールは2013年からビジネスパーソンを対象とした「公開講座シリーズ」を開催している。最先端の経営学研究の成果を一般に公開し、様々なビジネスシーンで生じる課題の解決に役立てる視点を提供するのが狙いだ。2年目となる今年は12月までに全7回の講座を開く予定。日経ビジネスオンラインではその講座の一部を紹介していく。

 6月20日、慶応義塾大学三田キャンパスで第2回目の公開講座が開かれた。今回の担当講師は企業金融、行動ファイナンスなどを専門とする小幡績准教授。「Perfume、AKB、そしてきゃりーぱみゅぱみゅ ~新しい時代のファイナンス理論:KPP理論~」をテーマに講義を行った。日本を代表するポップアイドルを参考にしながら、新しい経営理論を考察する。

 初回は、Perfume、AKB48、きゃりーぱみゅぱみゅが人気を集めた理由、海外スターとの違いなどを説明し、日本企業が進むべき道を示唆する。 

(構成は小林佳代=ライター/エディター)
小幡績(おばた・せき)氏
慶応義塾大学大学院経営管理研究科(慶応義塾大学ビジネス・スクール)准教授。1967年生まれ。92年3月東京大学経済学部卒業、同年4月大蔵省(現財務省)入省、99年退職。2001年ハーバード大学にて経済学博士を取得。2003年から現職。(写真:陶山勉、以下同)

 世界の経済、社会はめまぐるしく変化を遂げています。その中で、勝ち切れない日本企業が多いのはなぜでしょう――。この講義では、Perfume、AKB48、きゃりーぱみゅぱみゅという現在の日本を代表するポップアイドルを題材として取り上げながら、日本企業に何が足りないのか、どこを変えればいいのかを考察していきます。

 『日経エンタテインメント!』が2014年6月号で「タレントパワーランキング2014」を発表しています。タレントパワーランキングとは、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」を調査し、2つのデータを掛け合わせて算出した「タレントパワースコア」をランキング化したものです。

 その結果、女性グループ部門のトップに立ったのがPerfume。熱烈なファンを抱えるAKB48より、ももいろクローバーZより上に位置しています。なぜかというと「嫌われない」から。「嫌われない」ということは価値を持つ。CMでもジョイントライブでもアンチが多いと、CMやライブ全体の価値を殺してしまうので、利用価値が広がるからです。

 Perfumeのライブに行くと、男女比率は6:4ぐらいで、ほかのグループに比して女性が多い。このバランスの良さが、好感度に対して好循環となり、一部のファンのものではなく、社会全体で好まれることとなり、CDの売り上げなどとは異なった次元でブランド価値が生まれるのです。

 Perfumeは「コミュニティモデル」だと言えると思います。

 3人は広島県出身ですが、小学生の頃から、スーパーなどを含め、地元で一生懸命活動していました。いろんなことにチャレンジしますが、ぱっとせず、東京に出てもだめ。インディーズでデビューしてもだめでした。しかし、その中で、中田ヤスタカが楽曲を提供するようになり、プロモーションビデオもセンス溢れるもので、木村カエラがラジオでプッシュしたり、多くの業界人がファンになっていったりと、少しずつ広がっていきました。

 売れない時代が10年弱続いたこともあり、Perfumeファンの間には特別な一体感があります。運命共同体のような一体感で、後からファンになっても、なぜかデビュー当時から応援してきたような、苦楽を共にしてきたような感覚となっているのです。ファン同士もすごく仲が良くて、「3人のうち、誰が好き」というのはあっても、ほかのグループアイドルのように、派閥にはなりません。

 そして、最も重要なことは、3人のメンバー自身が、一番のPerfumeファンなんです。だから、作り手もファンもない。みんなが一体で、Perfumeコミュニティーが出来上がっているんです。Perfumeファンは、「Perfumeの何が好き?」と聞かれて、「Perfumeのファンであることが好き」と答えるんです。

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