• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

コニカミノルタ、Z会に学ぶ、“伝わる”ブランディング動画の作り方

2014年12月9日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日経デジタルマーケティングは、『図解 マーケティングの教科書』(ムック)を11月18日に発売した。このコラムでは、その中からデジタルマーケティングの先進事例やキーワード解説を紹介する。

企業および商品のブランディングにネット動画を活用する動きが広がっている。多くの成功例が出始めているが、再生回数が伸びた動画はいずれも伝えたいメッセージが明確で、共感の輪が広がる要因になっていた。

 企業が自社のブランドイメージを高めるには、どのような訴求方法が効果的か。

 いわゆる企業イメージ広告と呼ばれるものは、例えば地域社会との交流や環境への配慮からの植樹活動、ダイバーシティの推進といった取り組みを描くことが多い。それぞれCSR(企業の社会的責任)の観点から重要なことではあるものの、自社の独自性を打ち出すことは難しく、ありきたりで印象に残りにくい結果に終わりがちだ。

 この難題を、コニカミノルタがYouTube動画の配信で克服してみせた。

グローバルでの認知獲得が狙い

 2003年にコニカとミノルタが統合して発足した同社は、2006年には写真フイルム、カメラ事業から撤退し、オフィス用複合機を中心にBtoB(企業間取引)ビジネスを展開している。海外売上高が70%を占め、さらなる飛躍のためには、グローバルでの認知と好感の獲得が急務だ。

 同社は既に世界的に権威のあるCSR格付け機関やSRI(社会的責任投資)評価会社から表彰やファンドの構成銘柄選定を受けており、それは海外からの資金調達などの面でメリットをもたらしている。さらにグローバルでの一般知名度や好感度をアップできれば、企業における製品・サービス選定を後押しする材料になる。

 CSR・広報・ブランド推進部ブランドマネジメントグループ係長の中村俊之氏は、「当社は、グローバル社会で必要とされるイノベーション企業を目指し、顧客への約束として『Giving Shape to Ideas(想いをカタチに)』を掲げている。このコンセプトを伝えたかった」とブランディングの狙いを語る。

 グローバルで共感を獲得し、かつ同社らしさを打ち出すにはどのようなアプローチで訴求するか。議論の末、長尺でメッセージを伝えられるYouTubeでの配信を前提に、3分25秒のスペシャル動画「dream printer」を制作した。

 子どもたちが遊ぶ公園に、ある日唐突に現れた不思議なプリンター。「キミの夢を教えて」と書かれたボードを見た男の子が「警察官になりたい」と紙に書いて複合機にセットすると、なんと制服に警帽姿のちょっと大人になった男の子の似顔絵が出てくる。驚いた少年が目を丸くしてイラストを手に親の元に駆け寄り、報告する姿がほほ笑ましい。子どもたちが次々と「夢」を投入し、それが似顔絵という形で実現する。

「最後まで視聴」率1.8倍

 撮影は2013年11月、米ニューヨーク市のロングアイランド・シティにあるガントリープラザ州立公園にて。複合機の中で実際にイラストレーターに待機してもらい、紙を挿入する子どもの顔をガラス板越しに見ながら即興で似顔絵を仕上げるという大胆なカラクリで、子どもたちの驚きと歓喜の表情を動画に収めることができた。「やらせ一切なし」(中村氏)の生き生きとした笑顔が共感のポイントになった。

 2013年12月3日の動画公開と同時に世界15カ国、7言語で配信したリリースが400サイト超に転載され、紹介・PR記事はグローバル53本、国内55本が掲載されるなど、PRも抜かりなく展開した。

コニカミノルタ「dream printer」。公開日:2013年12月3日、再生回数:2014年3月末で196万回

コメント0

「デジタルマーケティングの教科書」のバックナンバー

一覧

「コニカミノルタ、Z会に学ぶ、“伝わる”ブランディング動画の作り方」の著者

小林 直樹

小林 直樹(こばやし・なおき)

日経デジタルマーケティング記者

2007年「日経デジタルマーケティング」の創刊に参画。現在同誌記者。1999年の東芝ビデオクレーマー事件の取材をきっかけに、ネット“炎上”案件の取材、執筆、講演がライフワークになっている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏