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女性社長だってコンパできるんです!

第3回 社員食堂にござを敷いて、お酒を飲もう

2015年4月21日(火)

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稲盛和夫氏が考案した「稲盛流コンパ」は、あらゆる組織において威力を発揮する。今回はある女性社長のケースを紹介しよう。もともと飲み会が大の苦手だったその社長は、ファミリーレストランでの誕生会、居酒屋での新年会を経て、今では社員食堂でござを敷いてコンパをするまでになった。その心境の変化を詳しく追った。(文中敬称略)

 「社長になった頃は、コンパに従業員を誘いにくくて……。酒の席ではいろいろと嫌な思いをすることもありますよね、女性って。苦手意識を克服できたのは、40代後半からだと思います」

 菓子向けの包装紙メーカー、三和化工紙(大阪府柏原市)の三井貴子は女性社長として稲盛流コンパを開くことに、以前は抵抗があったと打ち明けた。

 三和化工紙は1957年に三井の父、一也が創業した会社だ。売上高は10億1500万円(2014年6月期)で、従業員約40人を抱える。三井は大学を卒業してから、いくつかの企業で働いた後、中学校教師を経て99年に三和化工紙に入社。一也の急逝に伴い、2001年に38歳で社長になった。

三井社長。多くの苦労を重ねた分、従業員に温かい愛情を注いでいる(写真:大亀京助、以下同)

 OL時代、三井は上司から飲み会に誘われることが嫌で仕方がなかった。そもそも酒に弱く、ビールをコップ2、3杯飲むのが精いっぱいだったから、宴会自体があまり好きではなかった。断りきれずたまに飲みに行くこともあったが、酔いが回ると馬鹿騒ぎを始める空気になじめず、終わるとむなしさばかりが残った。社長になった後、取引先との接待で不愉快な思いをしたこともある。

 酒席にはあまりいい印象がない三井が、今では稲盛流コンパを積極的に開いている。年2回の社員研修旅行に加え、部門別研修などは泊まり込みが基本。社員食堂の一角にござを敷き、車座になって飲食を共にしながら話すこともしばしばだ。重要な話がある場合には、従業員と一対一の「サシ飲み」をすることも厭わない。

 しかし、ここに至るまでの道のりは、平坦なものではなかった。三和化工紙の社長に就くこと自体が、大きな苦難を乗り越えなければならなかった。

苦しみ抜いたおじとの確執

 「父から託されたこの会社を絶対に投げ出してなるものか。でもどうすればいいのだろうか」──。2000年当時、三井は来る日も来る日も頭を悩ませていた。

 創業者の一也は菓子メーカーを中心に取引先を広げ、売上高6億円の会社にした。そんな一也が、がんを告知されたのは1999年。急きょ、中学校教師を務めていた一人娘の三井を後継者含みで会社に引き入れた。

 ところが、入社してわずか2カ月半で、病状が悪化した一也が65歳で他界。さらに追い打ちをかけたのが、一也と共に経営してきた専務(当時)のおじからかけられた辛らつな言葉だった。

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「女性社長だってコンパできるんです!」の著者

北方 雅人

北方 雅人(ほっぽう・まさと)

日経トップリーダー編集長

1991年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。日経ベンチャー(現日経トップリーダー)、日経レストランなど経営誌の編集部を経て、2010年より日経トップリーダー副編集長。17年1月より現職。中小企業経営のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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