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ファイティングポーズに転じた福井ホンダ

  • 池原 照雄

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2006年5月30日(火)

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 ホンダ(株価情報)が日米での4輪車新工場建設を柱とする積極投資策を打ち出した。業績や株価は申し分ないホンダだが、世界販売ではここ3年で日産自動車(株価情報)や韓国・現代自動車グループに追い抜かれてきた。かつてはトヨタ自動車(株価情報)と1番乗りを競った海外市場開拓も、猛スピードで現地生産体制を拡充する同社に圧倒されている。そうした中、6月で就任3年となる福井威夫社長がファイティングポーズを取った。

 4輪の新工場は、国内が2010年に稼働予定で埼玉県寄居町に新設する。700億円を投じ、当初年20万台の能力とする。福井社長は、あくまでも「当初」の能力と説明、最新鋭工場として将来の拡張にも含みを持たせている。

 量産型の大工場としては2輪・汎用製品の熊本製作所以来、ほぼ30年ぶりとなる。ホンダは、バブル経済期の1980年代末に鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、埼玉製作所(狭山市)に次ぐ第3の4輪工場建設を真剣に検討したことがある。

 しかし、北米を中心とする現地供給力の強化を優先し、国内の量産工場新設は結局見送った。結果、バブル崩壊後にトヨタを含む各社が国内の過剰設備にあえぐ中、ホンダのみが軽症で済んだ。永遠に市場が拡大するかのようなバブルの妄想に振り回されない「黄金の決断」でもあった。

 ただ、拡張に拡張を重ねた狭山と鈴鹿は既に手いっぱい。90年代末からは1ラインで8車種の混流生産が可能という「生産改革」で乗り切ってきたが、日本を含む世界市場への供給力を高めるにはもう限界だった。

 トヨタがこの1年で、約30万台の国内生産能力再拡充に踏み切ったのに比べても、やや出遅れた。筆者には過去の成功体験が、決断を難しくさせたように見えていた。羹(あつもの)に懲りてない人も、膾(なます)を吹くことがあるんだと。

 

販売台数、商品面で描く独自の成長戦略

 一方の米国新工場は2008年の稼働予定で、こちらも年20万台の能力となる。これにより日本は年130万台から150万台、北米では140万台から160万台へと能力が増強される。

 福井社長は寄居新工場が稼働する2010年には世界販売を、2005年度より約110万台多い450万台規模に拡大させる目標も明示した。2010年に500万台の目標を掲げる現代グループ、2008年度に420万台をコミットしている日産という現状では,ほぼ肩を並べるライバルを意識しながら、独自の成長路線を明確にした。

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