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肉を寄せて上げる──鋼で1ピースホイールを造るドイツの職人魂

  • 浜田 基彦

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2006年6月7日(水)

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 職人は気難しかった。「3週間前にうまくいったばかりで、まだ確かめていない。本当は日本なんか来てる場合じゃないんだがな」。独WF・マシーネンバオ・ウント・ブレヒフォルムテヒニック社のウド・フリーゼ社長の言葉に、来日を仕切ったイリス(本社東京)の石井俊雄さんはちょっとたじろいだ。「周方向の分布は作れるんですか」だの「後加工なしでインローの精度が出るんですか」だの、根掘り葉掘り聞いた私が悪かった。すみませんでした。

 
図1 試作した1ピースホイール

 フリーゼさんが日本に持ち込んだのは鋼で造った1ピースホイールだ(図1)。「マグネだ、チタンだ、カーボンだ」といったキーワードに反応する自動車趣味のサイトでは全く評価されないだろう。「今どき鉄チンかよ」である。しかし、ここは作り手の立場に近い自動車技術情報。安くて軽いものができるのなら、それが最高だ。

できないはずの鋼製1ピース

 ホイールはタイヤを固定するリムと、リムとハブを結ぶディスクの2部品を造り、両者を接合する2ピース構造が主流だ。アルミニウム合金のように鋳造できるものには1ピースもあるが、鋼製の1ピースはこれが初めて。2ピースより安くて軽い。

 素材は鋼製の円板。これでホイールの形を作ろうとすれば、一般にはスプリット法で加工するしかない。円板を回転させ、外周の端面にこれも回転するローラーを当てて2方向に割っていく工法。プーリーにベルト溝を成形する時によく使う手だ。

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