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ITの常識は世間の非常識

  • 谷島宣之

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2006年6月26日(月)

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 少し前、ある大手企業の情報システム責任者を長年務めてこられた方にお目にかかる機会があった。初めのうちは雑談していたのだが、最後は「経営トップのIT(情報技術)理解」という話題になってしまった。

 「経営トップがITを分かっているかどうか、それが問題だとコラムや記事をお書きになっていますね。私も長年、分かってもらおうといろいろ取り組んできましたが正直、無理かなあというのが最近の実感ですね」

 「御社のビジネスはコンピューターがないと成立しないでしょう」

 「よくITは経営戦略そのもの、と言いますね。当社の場合、戦略と一体かどうかは分かりませんが、コンピューターが止まってしまったら、当社が潰れることだけは間違いありません。戦略というより、もはや生命線と言っていい。これほど重要なことなのに、経営トップの理解は残念ながらいま一つです」

100億円投じたのに期限までに完成しない

 「コンピューターの機械は、マシンルームに行けば見ることができますが、その中で動いているソフトウエアは目に見えない。このあたりが分かってもらえない理由でしょうか」

 「というより、何といいますか、経営トップからすると、ITはとにかく非常識な世界だ、としか思えないのではないかなあ。例えば大きなシステム開発プロジェクトに取り組むと、すぐ100億円を投資する、という話になってしまう。100億円の経常利益を出そうと思ったら本当に大変。ところが、100億円を投じたのに、期限までに完成しない、出来上がってきたものが当初計画と違う、直そうとするとさらに金がかかる。こんなことが起きるわけですから、『一体なぜなんだ』と経営トップは思うわけです」

 「経営トップの方に取材でお目にかかった時、取材後の雑談でITの話を聞こうとすると、ため息をつかれるトップが多いですね」

 「例えば、自動車を買うとします。希望の車種と色調を言えば、その通りの車が期限通りに納車される。万一、色が違っていればすぐ取り替えてくれるし、その車が動かないなんてことはまずない。欠陥があった場合、リコールがある。しかし、コンピューターの場合、自動車ではありえないことが四六時中起きる。経営トップとしては何とも理解し難いわけです」

 「分からないと嘆いているばかりではまずいでしょう」

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