「若林葉子の「もてるクルマ、もてないクルマ」」

キラリと光る姿に、見とれてしまいます

バックナンバー

2006年8月4日(金)

1/2ページ

印刷ページ

 代官山の街角で、
 横浜みなとみらいの駐車場で、
 休日の首都高で、

 最近、ハッと目を引くクルマがあります。

 どこか懐かしげな風貌なのに、古びた感じはしない。旧車のようでもあるのに、「モダン」という形容詞がついてもおかしくない。見覚えのないエンブレムに、いったいどこのメーカーかしらと気になって、クルマ好きの友人に尋ねてみると、返ってきた答は光岡自動車の「Viewt」(ビュート)でした。

 
 

 1968年に個人事業として出発した光岡自動車は、79年に株式会社化し、82年に初めて自社オリジナルカー「BUBUシャトル50」を発表、そして全国で中古車販売事業及び輸入車の正規新車ディーラーを展開しつつ、93年に光岡を代表するクルマとなる「ビュート」を世に出しました。そして94年には自社製シャーシのスポーツカー「ゼロワン」を開発し、ホンダに続く日本で10番目の乗用車メーカーとして認められます。現在、ビュート以外にも6車種のラインナップがあります。

 私は光岡のクルマを、東京モーターショーなどで以前から目にしているはずなのですが、なぜか今まで街中を走っている姿に気づくことはありませんでした。私がおっちょこちょいなのかもしれませんが、恐らく皆さんもあまりご存じないのではないでしょうか。まだまだ「知る人ぞ知る」クルマであり、メーカーであることは確かなようです。

改造車を超えた姿

 さて、ビュートです。ビュートはシャーシから自社で製造しているクルマではありません。他のメーカーがつくったクルマを、光岡が改造して独自のデザインにした「オリジナルファッションカー」なのです。

 この写真を見て、ベース車が何か分かりますか?
 実は日産「マーチ」です。

 正直に言うと、私はこれまで「改造車」とは美しさからはほど遠く、自己満足に過ぎないのでは、とあまり良いイメージを持っていませんでした。でもビュートを知って、その認識を改めました。ビュートはベースにしているクルマがあるとは思いもつきません。作り手が丹誠を込めて、新しい魂を吹き込むと、改造とは違った見え方になるのでしょう。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



関連記事

Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)

Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
この記事を…
内容は…
コメント1 件(コメントを読む)
トラックバック
著者プロフィール

若林 葉子(わかばやし ようこ)

若林 葉子 大阪市出身。立教大学文学部卒。OLを経てフリーランスに。クルマ&バイクの他、ブックレビューなども手掛ける。フリーマガジン「ahead」では執筆の他、企画にも携わっている



このコラムについて

若林葉子の「もてるクルマ、もてないクルマ」

 「自動車メーカーにとって参考になるのは、実は家庭において購買を左右している普通の女性の普通の意見だよ」こういった意見にもとづき、女性の新鮮な目で見た自動車産業をお伝えする。

⇒ 記事一覧

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事

  • いま、歩き出す未来への道 復興ニッポン