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“5時から”コミュニケーションしてますか

チーム力を高めるアフターファイブの過ごし方

  • 宮田 秀明

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2006年9月22日(金)

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 学生とつき合う仕事を本業にして長くなる。

 この間に私に一番の悪事を働いたのはG君とT君。ある飲み会でつまみと偽って、コンビニで買ってきたドッグフードを私に食べさせようとして、未遂に終わった。

 まだ愛犬ウィルがいない頃で、昨今のドッグフードの進化を知らなかったので、あやうくだまされそうになった。別の時は、半分空けた500ミリリットルの缶ビールに焼酎を注ぎ込み、私に「一気」させようとした。この時は、よほど私も酔っていたに違いない。まんまとひっかかってえらい目に遭った。

 わざわざ大学院修士課程を休学してまで、アメリカズカップのプロジェクトの技術開発に主要メンバーとして加わり、大きな貢献をしたのはこの“悪童たち”だった。この2人がいなかったら、レース艇の技術開発に成功しなかったと思うほどだ。

退学→寿司職人→研究→国会議員

 東京大学に程近い根津神社周辺に「天井桟敷の人々」という舶来居酒屋がある。探してきたのはY君だ。一時、退学して寿司職人をやっていたのだが、復学して私の研究室で卒業論文の研究をしていた。彼は、夕方5時を過ぎると週に2回か3回、私のデスクに来て言うのだ。

 「先生! 飲みに行きましょう」

 私は答える。

 「昨日行ったばかりじゃないか」

 それでも彼はひるまない。

 「今日は軽く、生協食堂のスキヤキセットでどうですか? ビールが1本つきますよ」

 Y君は就職してサラリーマンを経験した後、30代半ばに国会議員になった。

 彼が見つけてきた「天井桟敷の人々」が研究室の行きつけの店になってから、もう20年以上になる。

 1980年代、私の研究室はコンピューターサイエンスの学問分野である計算流体力学の研究分野で世界のトップを走っていた。私は東大でこの分野に取り組んだ2人目の教員だった。

 最初に研究成果を使った船の設計用ソフトウエアをリリースしたのは、まだコンピューターが十分に発達していない1983年のことだ。今でも、日本の造船会社が船の形を設計するソフトウエアの半分は、私の研究室の作品である。アメリカズカップの技術開発を引き受けたバックグラウンドにはこの技術があった。徒手空拳では闘えない。

 この計算流体力学のソフトウエアは私と修士課程の学生が、数年がかりで開発したのだが、その間はなぜか“飲める”学生が多かった。週に2回、行きつけの「天井桟敷の人々」で研究の打ち合わせをした。夜8時半まで、研究の自由討論が続く、上下の関係は全くなくて、いい議論ができた。

 そうして、いつも決まったように8時半に話題が切り替わる。

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