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NEC 「中央研究所」

総合力を強みに“次世代ネットワーク”の中核技術を磨く

  • 高橋 史忠

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2006年10月4日(水)

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 今年6月、NEC(株価)はインターネット技術者の頭を悩ませる課題を解決する基礎技術を発表した。同社システムプラットフォーム研究所の主任、小林正好による3年越しの研究の成果だ。

 その技術は「サイレント障害」と呼ばれる通信ネットワーク障害に関するもの。通信ネットワークの利用者は明らかにおかしいと気づくのに、ネットワークを管理する側では原因はもちろんのこと、障害があったことすら認識できないという、“鵺(ぬえ)”のような障害だ。

「次世代ネットワーク」を支える基盤技術

 例えば、IP(インターネットプロトコル)電話。通話はできるのに、話している途中で耳障りな音飛びが生じたことはないだろうか。音飛びの理由は、その多くが通信経路のどこかで起きた音声データの欠落だ。突発的な通信量の急増や、通信ケーブルの単純な接続ミスなどを原因にデータをうまく送受信できなくなるのだが、その原因を特定する前提となる発生個所がなかなか見つけられない。

サイレント障害を解決
NECシステムプラットフォーム研究所の小林正好主任。製品化を目指して何台ものコンピューターと格闘する毎日だ (写真:佐々木辰生)

 同じような障害は、IP電話だけでなく、音声や映像を含めたあらゆる通信サービスで起きる可能性がある。ネットワークは見かけ上うまく動いているのに、サービスの品質は低下するわけで、通信インフラがダウンするなどの大規模障害とは違う意味で厄介な課題だ。

 「従来、サイレント障害の発生個所を見つけるには、ネットワーク内を“しらみつぶし”に調べるしかなかった。そのためには、管理者の勘に頼るか、ネットワーク内に数多くの専用装置を設置することになる。コストと時間がかかる作業だ」(小林)

 ただし、十数台の通信機器がつながる小規模なネットワークならば、“しらみつぶし”も通用するが、1000台を超えるような大規模ネットワークではそうはいかず、結局特定できないことも多い。

 小林が開発したのは、このサイレント障害がどこで発生したかを瞬時に検出する技術。大規模ネットワークでも、検出にかかる時間は十数秒とほぼリアルタイムで障害個所を推定できる。ネットワーク内に特殊な専用装置を設置する必要もないため、従来方式に比べた導入時のコスト負担も少なくて済むという。

 「今回開発した技術は、NGN(次世代ネットワーク)の運用管理を担う基本技術。固定電話網並みの管理とサービス品質をインターネットの世界にもたらすポテンシャルがある」

 いかにも研究者らしい小林の静かな口調の中に、開発した技術への自信が見える。発表後に技術出展した展示会でも、顧客となる通信事業者からの反応は上々。事業部の技術者や営業担当者と一緒になってネットワーク管理システムなどへの組み込みを検討する毎日だ。

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