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世代交代なんてどこ吹く風の人

  • 河岡 徳彦

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2006年10月11日(水)

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 団塊世代の定年時期が迫り、世代交代の話題がにぎやかになっています。自動車のデザイナーの世界も例外ではありません。デザイナーはもしかしたら自動車業界の中で最も早く世代交代が始まった職種かもしれません。

 1997年、フォードで、デザイン担当の副社長が定年前のジャック・タルナック氏から当時43歳の若いデザイナー、J・メイズ氏へと代わりました。この人事はメーカー以外の人々も含めて、自動車業界で大きな話題になりました。

 この人事の背景には、自動車“製造”業から“サービス”業への転換を目指したフォードのCEO(最高経営責任者)、ジャック・ナサ氏によるブランドイメージ構築の戦略があったことは否めません。メイズ氏はフォルクスワーゲン在籍時に「ビートル」を現代のFFベースで甦らせたことで一躍名を知られるようになりました。ブランドを再生させるメイズ氏の手腕に、大きな期待が寄せられたというわけです。

 マーケットのブランド指向の高まりもあって、自動車メーカー各社は強いブランド構築を目指してデザイン強化や有能なデザイナーの獲得に力を入れるようになりました。いすゞ自動車から日産自動車に移籍した中村史郎氏の例は、みなさんご存じの通りです。中村氏は今やすっかり自動車業界の有名人になりました。このようにデザイナーの世界では世代交代が進みやすいという一面があるのです。

まったく衰えを見せない68歳

 品質や伝統を守るイメージを伝えなければならないビールやウイスキーの広告には、親子で働く職人や技術者たちが度々登場してきました。ところが一般的に、自動車メーカーを含む日本の企業は、同じ職場で親子が働くことに神経を使っていて、特に幹部社員の子息や子女が同じ部門で働くことを望んでいないようです。

 人事上の評価において公平さを欠くことが大きな理由のようです。個人的には、皆が認める能力が高ければ、それほど気にすることはないように思えます。ただし、子供にとっては、親父と競り合って同じ職場で働くのも気が引けると思いますが。

 ファミリービジネスが盛んなイタリアでは、親子が同じ職場で働くのは珍しいことではありません。例えば有名なのがトリノ郊外にあるカロッツェリア、イタルデザインのジウジアーロ親子です。パパのジョルジェット・ジウジアーロ氏は今年68歳になりますが、全く衰えを知らない活躍ぶりで、むしろ息子と張り合う仲と言ってもいいでしょう。

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