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軽自動車市場で進む静かなるトップ交代

  • 池原 照雄

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2006年10月10日(火)

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 自動車業界では「34」という数字が鬼門となるようだ。トヨタ自動車の「カローラ」が国内ベストセラー(登録車市場)の座をホンダの「フィット」に譲った2002年、連続V記録は33年で途絶えた。今度は昨年まで33年間続けたスズキの軽自動車販売トップの座が、ダイハツ工業に明け渡されようとしている。

 今年1~9月の軽自動車シェアは、スズキが30.6%と依然として首位を堅持している。だが、ダイハツは1.1ポイント差に迫っており、台数にして1万7000台の差しかない。ダイハツは10月5日に最量販車「ムーヴ」を全面改良して発売しており、年内にこの車だけで5万台の受注を目指す。

 ダイハツの営業を担当する神尾克幸副社長は「暦年ベースでは恐らく難しいが、(3月までの)年度では、いい競り合いになるのではないか」と話し、トップ奪取への手応えは十分といったところ。暦年ではスズキの「V34」の可能性が高いものの、早晩、ダイハツが追い越すという展開だ。

消耗戦には突入しない2社

 通常、こうした首位争いにはかつての2輪車における「HY戦争」のように消耗戦がつきものだが、トップ交代劇は驚くほど静かに進んでいる。それには、両社それぞれの事情がある。まず、スズキの方は8月に今年度の軽自動車生産を当初計画より、3万台減産すると発表した。

 「スイフト」「SX4」といった登録車(軽自動車を除く白と緑のナンバープレートの自動車)が世界的にヒット、大量のバックオーダーも抱えているので、軽自動車を減産してこちらに振り向けるということだ。実際、スズキは軽だけでなく登録車も絶好調。今年9月までの国内登録車販売は大手5社の中では唯一プラス(前年比6%増)となっている。

 また、8月までの輸出台数は同44%も増加しており、伸び率は業界トップ。軽のV34にこだわって消耗戦に突入するより、元々利幅の大きい登録車に生産を振り向け、「売り上げと利益を重視する」(鈴木修会長)のは、当然の経営判断である。登録車に比べ負担が少ない軽の税制を守るというトップメーカーとしての判断も見える。

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