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ホンダ「ストリーム」、これが日本のいまどきセダン

  • 牧野 茂雄

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2006年10月26日(木)

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 5ナンバー枠内のボディーで「7人乗り3列シート」を実現した初代ストリーム。2代目モデルは立体駐車場に入るよう低全高化され、スポーツクーペのようなスタイリングで登場した。

 成功作をあっさりとコンセプトチェンジしてしまうホンダのクルマづくりには驚かされることが多いが、ストリームに触れて、運転してみて、ストリームのFMC(フルモデルチェンジ)の方向性は理解できた。新世代の「日本のベスト乗用車」をつくることが狙いだった。そのために開発責任者の筒井研也は、主張しながら調和した。そのクルマづくりがホンダらしい。

夏が終わると登録は急増

 7月14日に発売された新型ストリーム。さすがにこの月は納車が間に合わず、国内登録車販売ランキングは29位(2922台)だった。生産の都合か、8月も17位(3593台)とふるわなかったが、9月は一気に4位(1万187台)へとジャンプした。月間販売計画は5000台。通常、新型車発売に当たっては、ディーラーが既納客などの代替え契約を集めてスタートダッシュの勢いをつける。ホンダが発表した発売後4週間での受注台数は1万台であり、立派なスタートなのだが、登録データを見る限り納車は8月のお盆明けあたりから本格化したようだ。7月の登録は、多くがディーラー店頭での試乗車と思われる。

 8月の販売実績が出た時、ストリームの登録実績が少ないことを筆者は不思議に思った。「もしかしたら、低全高化が災いしたのか」と。クーペが売れなくなった日本だから、低全高オデッセイは受け入れられてもサイズの小さいストリームはダメか、やはり室内容積で売れていたのか、と。

 しかし杞憂だった。夏が終わるとストリームの登録は急増した。初期受注1万台のうち68%が1800cc車だというのも納得。ストリームは子育て世代の万能車だ。平日にはお母さんが乗り、休日はお父さんのゴルフや家族ドライブに駆り出される。ガソリン価格高騰という背景がなかったとしても、乗ってみれば1800cc車で充分。言い換えれば、2000cc車の方に「2000ccであること」の恩恵があまりない。

適度な緩さがあった初代ストリーム

 初代ストリームはなぜ売れたのだろう。筆者なりに思うことは、やはり5ナンバーサイズの7人乗りということだ。「あったらいいな」の7人乗り。家族が4人でも3列シートが欲しい。でも大きなクルマはイヤ。初代ストリーム以降、5ナンバーの7人乗りがドッと増えた現実からは、やはり日本市場の要求は「オケージョナル」、つまり「ほら、使うことがあるかもしれないじゃない」だったのかと確信する。

 それと、ストリームには適度な「緩さ」があった。こんもりとしたスタイリング、3列それぞれの乗員が孤独にならない空間設計。あの全高には意味があったと思う。それと、走らせてもほどよく緩く、肩ひじ張って「クルマを運転している」という感覚はない。そこが良かったのではないか、と思った。

図版
7月14日に発売された新型ストリーム。希望小売価格は消費税込みで180万6000円(1.8 リットル、FF)から

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