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パソコンは職場で使うものか?

2006年10月30日(月)

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 パソコンとは、パーソナルコンピューターの略である。というわけでパソコンが登場する以前、パーソナルなコンピューターは存在しなかった。世の中にあったのは「メーンフレーム」と呼ばれた大型コンピューターであり、社員は職場で「ターミナル(端末)」と呼ばれる装置の前に座って大型コンピューターを使っていた。ターミナルは文字を表示するディスプレーとキーボードが付いた入出力装置で、それ自身はコンピューターではなく、処理はすべて大型コンピューターが担当していた。

 大型コンピューターは、給与計算や販売データの集計といった事務計算か、設計シミュレーションなど科学技術計算を担っていた。いずれにせよ企業あるいは組織のためのコンピューターであり、個人のためのものではなかった。これに対し、パソコンは一人ひとりの個人に演算能力を提供し、個人の能力をもっと高めようという思想のもとに開発された。従って初期のパソコン開発者たちは、企業のことをほとんど意識していない。企業におけるパソコン導入が一気に進んだのは、大型コンピューター市場を独占していた米IBMが、パソコン事業に参入してからだ。

 当初、ワードプロセシングや表計算ができる高級文房具として企業に入ったパソコンは、大型コンピューターのターミナルとしても使われるようになり、ついには企業内のデータ処理の相当部分を担う存在になった。パーソナルコンピューターというより、エンタープライズコンピューターに進化したわけだ。

エンタープライズとパーソナルの区切りがなくなっていく

 コンピューターの歴史を知っている方から、当たり前のことをくどくど書くな、と叱られかねないが、インターネットの普及によって、エンタープライズコンピューターとパソコンの融合あるいは連携という事態が起きており、それにどう対処するかが問題となっている、ということをお伝えしたかった。すなわち、企業内においてエンタープライズコンピューターになったパソコンと、個人が自宅で利用するパソコンの用途が重なり始めた。

 例えば、職場のパソコンがインターネットにつながっていれば、社員は自宅や友人にメールを送ったり、銀行へアクセスして送金指示を出せる。趣味に関連したウェブサイトを眺めたり、同好者が集まっているソーシャルネットワークに顔を出すこともできる。これらはエンタープライズではなく、パーソナルな用途である。一方、動画像や音楽をサイトからダウンロードし、画像作成や作曲に使おうと思って購入した自宅のパソコンを使って、仕事のメールを送れるし、報告書をまとめることもできる。企業の大型コンピューターに接続し、業務を処理することも可能だ。

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「パソコンは職場で使うものか?」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BP総研

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者。2009年1月から編集長。2015年から日経BP総研 上席研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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