• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

車の未来を描いた衝撃的な画家、
その名はシド・ミード

  • 河岡 徳彦

バックナンバー

2006年11月8日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 昨年渋谷でバーナード・フュークス(米国の画家、1932年生まれ)の展覧会が開かれていて、たまたま覗いてみたことがあります。残念ながら出品されていたのはイタリアの風景画がほとんどで、私が見たいと思った車の絵はありませんでした。

 でも仔細に見ると、逆光で描かれた絵の中にアルファロメオやフィアットらしきシルエットの車を発見することができました。現在、彼の絵はイタリアの風景やゴルフのプレーをテーマにした絵が多いのですが、1960年代の初め頃は主に自動車の広告の絵を描いていました。私見ですが、車の絵を描かせたらフュークスは米国で5本の指に入ると思います。

 当時の米国車は毎年モデルチェンジを繰り返しており、新車の生産完成を待たずに広告を打つ必要がありました。そのため写真では対応できず、絵(イラストレーション)でカバーしていたのです。また写真のカラー技術も未熟だったので、イラストへの依存度は非常に高いものでした。

 そのような背景があり、車の広告には多くの優れた画家やイラストレーターが参加しました。彼らが展開した広告には、写真では表現できないような、アメリカ独特のライフスタイルや物語を感じることができます。

憧れの風景の中に立った

 私は学生時代に米国の車とその先にある米国文化に憧れて、渋谷の道玄坂の路地裏にあった古本屋に通い、米国のビジュアル雑誌である「LOOK」や「LIFE」、また「NEWSWEEK」などをよく漁っていました。また、立川や福生などの米軍ベースキャンプが年に1度公開される時に出向き、郵便物の集配所に捨てられていた古い雑誌の中から車の広告を見つけては、「新型だー」と興奮していました。米国の車への憧れはそれほど強烈なものでした。

 フュークスの絵は特に色彩が素晴らしく、中でもゼネラル・モーターズ(GM)「キヤデラック」の全米キャンペーンの広告は印象深いものでした。雨上がりの田舎町を背景に、車と人物がドラマチックに描かれており、いつかはこんな風景のところで働きたいと強く思ったものでした。

コメント2

「河岡徳彦の「サイドウィンドウ小景」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師