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2007年の世界自動車業界を予測する
(第1回 2006年を振り返って)

  • 武谷 匡城

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2006年11月14日(火)

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 各企業の中間決算発表時期にあって、「増収」「増益」「設備投資拡大」などという華々しい文字が日本の新聞紙面を飾っている。特にトヨタ自動車はグループ企業の80%以上が経常増益となるなど、留まる気配を見せない。一方、デトロイトの新聞では、「在庫超過」「余剰生産能力」「人員削減」「工場閉鎖」など暗澹たる見出しが目につく。

 過去1~2年の間に、デルファイ、コリンズ&アイクマン、タワー・オートモーティブ、デーナ、デュラ・オートモーティブなどの米国大手サプライヤーが経営危機に瀕した。米ビッグ3へのビジネス依存度が高い自動車部品メーカーは茨の道を歩み続けることになるだろう。ビッグ3は第4四半期と来年前半まで、生産台数を大幅に削減する計画を打ち出した。コストダウン、材料価格、エネルギーコストの高止まりなどで、財務体質が弱まっているうえに、主要顧客の生産削減は回復の足を引っ張る。

 米ビッグ3の凋落に歯止めがかからず、日系自動車メーカーが世界で躍進を続ける中、韓国の起亜自動車を含むヒュンダイ自動車が北米と欧州への進出を加速し、今や意気天を衝くといったところだ。栄枯盛衰に彩られる世界の自動車業界マップが来年以降どう変貌しようとしているのか、CSMワールドワイドのフォーキャスト(予測)も交えて、主要マーケット別の変動要因、自動車メーカー別の製品・生産戦略という切り口から今年最後の4回分で考察してみたい。

自動車市場の成長はLCC(Low Cost Countries)へシフト

 まずは、CSMワールドワイドの世界自動車生産予測チャートを見ていただきたい。世界の自動車生産台数は2001年から2005年まで年平均成長率(複利計算)で3.8%増加し、バスや大型商用トラックを除く自動車の世界生産台数は6000万台の大台に乗った。そして、今年は6400万台、来年には6700万台強と確実に拡大し、中期的に年率換算3.7%程度で成長し、2010年までには7500万台を突破するだろう。

図版

 成長の原動力となるのは、新興市場だ。添付の予測表にあるように、2010年までに中国自動車市場は11%の年間成長率で拡大し、900万台近くまで成長すると期待できる。日中韓を除くアジア市場では、インドやタイが牽引役となって10%成長し、2010年までには600万台を超える。特にインドでは現在の約160万台から、300万台へと急速に拡大する。

 世界の主要自動車メーカーは持続成長を可能にするために、自動車の需要が確実に拡大するBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やLCC(Low Cost Countries)への投資を積極的に進めている。労働賃金が高騰する西欧からチェコ、スロバキア、ハンガリー、ロシアなどの中・東欧への生産シフトに弾みがついてきており、欧州の生産増加分は主に中・東欧からもたらされる。

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