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日立製作所 「中央研究所」

開かれた研究所で、顧客と新技術を“協創”

2006年12月11日(月)

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図版
紅葉が美しい日立の中央研究所の木々

 東京にもこんなに豊かな緑があるのか――。東京都国分寺市にある日立製作所の中央研究所に足を踏み入れると、誰もが自然の美しさに目を奪われる。東京ドーム約4個分に当たる20万7000平方メートルの広大な敷地には、樹齢100年以上のケヤキやヒマラヤ杉、メタセコイアなど120種2万7000本の木々がうっそうと生い茂り、池には白鳥やマガモが悠々と泳ぐ。

 今年11月10日、秋晴れの空の下に、メーカーや商社など日立の顧客企業の関係者約500人が中央研究所に集まった。目的は「テクノロジー・コミュニティー」というイベントに参加すること。

図版
大学のキャンパスのような雰囲気に包まれた研究棟 
(写真:清水盟貴)

 日立は2002年から毎年2回、研究成果をまとめて顧客企業に発表する機会を設けており、過去8回で延べ4000人以上が参加した。技術発表会の後には、野外でバーベキューをしながら、ワイングラスを片手に技術者と交流する。その様子は、スーツ姿のビジネスマンが多いことを除けば、米シリコンバレーのスタイルにも似ている。

 もちろん日立がイベントを開く目的は単なる懇親にあるのではなく、中央研究所の持つ技術を顧客企業に理解してもらい、ビジネスとして成功させることにある。

 「新しい技術をお客様と一緒に育てていく“協創”を、研究開発のキーワードに掲げている。顧客企業と協力することで、新技術は商品として進化する」。日立・中央研究所の福永泰所長は狙いを説明する。かつて大手メーカーの中央研究所には、閉じられた世界で極秘の研究をする場所というイメージがあったが、日立は社外にも開かれた中央研究所を目指している。

軌道に乗り始めた「ミューチップ」事業

 実際に、社外のパートナー企業と協力して事業を展開することで、軌道に乗り始めた中央研究所発の技術は相次いでいる。

 例えば、0.4ミリ角で厚さは0.06ミリの超小型無線ICタグ「ミューチップ」。紙幣の偽造防止のために中央研究所で開発した技術を製品化した。日立はこの世界最小クラスのICタグを、流通・小売業における商品の倉庫からの入出庫管理や、工場で生産する製品の工程管理、イベントにおける入退場管理向けに売り込んでいる。

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「日立製作所 「中央研究所」」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス記者

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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