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プレゼンにもメーカーのカラーが表れる

  • 河岡 徳彦

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2006年12月20日(水)

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 メーカーは自動車のデザインをどうやって決めるのか? このコラムを読んでいらっしゃる方ならば、大いに関心がおありでしょう。ここではゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターを例にとって、いくつかのデザインモデルの中から最終デザインを絞り込んでいく方法をお話ししましょう。

 デザイン開発は1年中休みなく行われていますが、プレゼンテーションはなぜか冬場によく行われるようです。GMでは巨大なデザインセンター内の中庭(ビューイング・ヤード)でプレゼンが行われます。ここは冬場はとにかく寒い。そこで経営陣は特別バスに乗り込んでデザインを評価します。

 このバスは、「チャックワゴン」(チャックはGMの4代目デザインディレクター)と呼ばれるプレゼン専用のワゴンです。左半分は、ピラーなしの総ガラス張り。中は2段のシートがすべて左側に向けて15列設けられています。バスは定められた位置(評価対象となるクレイモデルのフロントクオーター、サイド、リアクオーター)に停止しながら、ゆっくりと進みます。

 バスの中では、評価対象となるモデルのデザイン開発チームのトップが説明を進めます。経営陣からは時折厳しい質問が飛んでくるので、車内は緊張感のある異様な空気に包まれます。プログラムにもよりますが、経営陣が発する質問は、要は、気に入るか、気に入らないかの表明です。遠慮のない評価が目の前で展開されていきます。

 「合格」の基準は、誰の目にも分かる次世代のブランド表現となっているかどうか、です。もしも決定的な案がない時は、デザイナーにとってプレゼンの場は恐怖の空間に早変わりします。デザイナーは経営陣に対して、「○月○日までに変更して、選ばれる案を作ります」と宣言しなければなりません。そのような時は怒り心頭のクレイモデラーをなだめ、その後の長い長い残業におつき合いしてもらうことになります。

飛行機の滑走路がプレゼンの舞台に

 かつてフォードにはユニークなプレゼンの方法がありました。デイアボーンにあるフォードの敷地はかつて飛行場があった所です。敷地内にある滑走路をフリーウエーに見立てて、プレゼンを行うのです。

 経営陣はリムジンに乗り、対向車線の離れた場所に、フロントをこちらに向けてデザインモデルを置きます。そしてリムジンがモデルに向かって走行し、通り過ぎます。リムジンはUターンして、今度は後ろからモデルに向かって走行し、追い抜きます。これを繰り返して印象に残る案を選ぶのです。

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