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2006年を振り返る ~
消費者と企業のダンスのコツは?

  • 須田 伸

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2006年12月26日(火)

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 2006年もいよいよ押し迫ってまいりました。

 あちこちで「2006年を振り返る特集」をやっておりますが、当コラムでもこの流れに背を向けず、むしろ思いっきり乗っかってみようと思います。2006年の広告とその周辺の出来事を振り返りつつ、来年に向けてヒントになるようなことはないか、考えてみたいと思います。

2006年パーソン・オブ・ザ・イヤーは?

 

 米国の総合ニュース雑誌Time誌が毎年選出している「今年の人」。2006年は、政治家でも、起業家でも、ミュージシャンでも、スポーツ選手でもなく、雑誌を手に取っている普通の個人、「You、あなた」が主役だった年ですよ、というなかなかユニークな「人選」になりました。

 Yes, you. You control the Information Age. Welcome to your world.(そうです。あなたです。あなたが情報社会をコントロールしているのです。あなたが主役の世界へようこそ)と、Time誌の特集記事では選出理由を説明しています。

 ブログやSNS、YouTubeといったツールを駆使して様々に展開されるCGM(Consumer Generated Media)の時代を象徴しているだけでなく、それをマスメディアの側のタイム誌が選んだというのが、なんとも皮肉が利いていて面白いと思います。

 実は私も自分が選んだ「2006年パーソン・オブ・ザ・イヤー」をタイム誌よりも少し早い12月初旬のある講演会で発表しました。こちらは実際に存在する個人なのですが、選出の理由はTime誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」と極めて似ていたので驚きました。

 私が選んだ個人の名前は、ガイ・ゴマさん。

 今年の5月、イギリスBBCのニュース番組に、偶然名前が似ているIT専門家のガイ・キューニー氏との人違いで生放送のインタビューを受けるという経験をした人です。

 YouTubeなどの動画投稿サイトにそのニュース番組の映像が上がっているので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。リンクはこちら

 なぜこのガイ・ゴマさんを「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選んだかというと「誰でも情報発信できるCGM時代の象徴的アクシデント」であると同時に、「テレビの映像がネットの動画投稿サイトを介して放送終了後も継続的に広まる」という2006年的現象にも当てはまるからです。

 つまりは、以前にこの連載でのYouTubeに関する記事でもいくつか紹介した「個人が制作する動画」と「テレビなどの巨大メディアが制作する動画」という両面を、兼ね備えた出来事の主人公こそがガイ・ゴマさんであり、今年を代表するにふさわしい人物だと思ったのです。

広告とCGMのダンス

 タイム誌が「あなた」を「今年の人」に選んだように、一般の個人が発信するコンテンツ、いわゆるCGMは、今年の広告のキーワードでもありました。

 広告主がその内容のすべてをコントロールできる通常の広告クリエイティブと、消費者が好きに情報発信できるCGMは、従来の常識ではあり得ないダンスパートナーです。

 ところがCGMの人気にひっぱられる形で、企業がコミュニケーション活動の一環として取り入れた事例が出てきました。様々な人の実験映像がネット上で公開された「ダイエットコークとメントスを混ぜるとボトルから噴き出す」がそのひとつ。

 ネット上の「流行的現象」だったわけですが、その起点は企業が設計した広告ではなく、一般の個人の何気ないホームビデオからであり、やがて大きなうねりになっていった、ということが、いかにも2006年的現象です。

 ほかにも、アメリカのポップグループ「バックストリートボーイズ」の楽曲に合わせてクチパクで歌う、いわゆる「エアボーカル」で話題になった中国の学生コンビ「バック・ドーム・ボーイズ」は、携帯電話のモトローラや清涼飲料のペプシの中国での広告プロモーションに起用されました。CGMからマスプロモーションの主役が誕生したわけです。

 こうした事例はまだまだあります。

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