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海洋国ニッポンを守るために

2007年、私の初夢

  • 宮田 秀明

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2007年1月19日(金)

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 第32回アメリカズカップ予選が4月16日に開幕する。開催地はスペインのバレンシアである。アメリカズカップ156年の歴史の中で、欧州で開催されるのは初めてだ。1870年の第1回大会からほとんどが米国で開催され、その他はオーストラリアで1回、ニュージーランドで2回開催されただけである。

 日本は1992年の第28回大会から2000年の第30回大会まで3回連続出場したが、2003年と今年の2回は不参加が続いている。今回の参加国のうち初登場は中国だ。実質的にはフランス人が運営しているようだが、中国が参加して日本が参加できないというのはさみしい。

アメリカズカップ再挑戦、決断するなら今年

 2000年の大会が終わった時、日本チームの技術力は少なくとも世界のトップ4に入っていたし、その大会だけに関して言えば最高峰に達していたと思う。だが、2003年の大会へ向けて準備を始めた2カ月後に残念ながら突然中止してしまった。資金を集める目途がつかなかったのである。そうして株式会社ニッポンチャレンジは清算された。新しい道を模索してみたが、当時は経済情勢が向かい風だったこともあり難しかった。

 この2~3年、様々な方から「もう1度やる時は、声をかけて下さい」と言われることが多くなった。私が、いまだにニッポンチャレンジの活動を続けていると誤解されていることも多い。経済が少し好転してきたのだ。

 今から4年後、恐らく2011年に行われる第33回大会へエントリーするなら、今年6月のアメリカズカップ本戦が終了する前に決断しなければならないだろう。資金は集まるかもしれない。問題は人と技術だ。これらは急に育てることが難しい。今から思うと、2000年の中断は痛かった。まさに「継続は力なり」で、人と技術の育成を続けることが本当の力につながるのである。

 技術チームにだけ限れば、主要メンバーの半分はすぐに再結集できる。しかし、あと半分は、もっと若くて能力の高い人材を加えなければならない。今はこれが最大のボトルネックになるだろう。国内の海洋産業が疲弊していることが、参加に二の足を踏む悪条件の1つになっている。

コメント12件コメント/レビュー

ITの世界も同じで、ハードの生産から利益を得るというのが典型的なビジネスモデルとなっている。しかし、一方では今やソフトの時代だとの主張が聞こえてくる。残念ながらこのソフトの開発力が日本には無くなって来ている。それを利用する技術は高まってはいるのですが。富士通、日立、日電といった企業が日本を代表するIT企業だと多くのマスコミは思い込み報道をしていますが、彼らから新しい物は生まれてきていないのが現状。結局はハードを売るためのソフトという位置付けから抜け切れていない。(2007/01/26)

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いただいたコメント

ITの世界も同じで、ハードの生産から利益を得るというのが典型的なビジネスモデルとなっている。しかし、一方では今やソフトの時代だとの主張が聞こえてくる。残念ながらこのソフトの開発力が日本には無くなって来ている。それを利用する技術は高まってはいるのですが。富士通、日立、日電といった企業が日本を代表するIT企業だと多くのマスコミは思い込み報道をしていますが、彼らから新しい物は生まれてきていないのが現状。結局はハードを売るためのソフトという位置付けから抜け切れていない。(2007/01/26)

製造を技術や製品開発に優先するというのは、日本の半導体にも当てはまります。こちらは、造船業界と異なり、利益すら出せない状況ですが。半導体専業でなかった日本企業は、内部に設計技術者を抱えていたにも関わらず、事業部の壁のせいか設計を重視することもなく、投資競争にも敗れ、存続すら危うい状況です。半導体企業より、ユーザーである家電、事務機業界が設計力を維持しているぐらいです。コンピューターはすでに撤退しましたので。技術コンサルタントとアメリカズカップ支援とは、まさに夢のある話ですね。挑戦できる日が来ることを心から願っております。(2007/01/23)

「技術より生産が上位」というのは、今現在の所実際は理想からすると行き過ぎている気がします。企業なのだから生産が優先というなら、利益が優先と言えど、短期的なソレの為にリストラや派遣などで一時良くなったかに見えて、その実、空洞化としてのノウハウ消失のように見えにくい資産の消失と、この国と同じような問題の先送り。これと全く同じで、生産ばかり見ていると短期的小手先の対策だけでどうにもならなくなったら終わりです。自分はソフト業界ですが日本では確かにコメント欄のようにソフト軽視も同じような根を持つ問題だと思います。要は評価する側の問題、真に評価できる人間にその権限が無い、また、個人的にはプレゼンのような表現力や印象操作などが上位に来て本質は二の次の印象が強い世の中がもどかしい(2007/01/21)

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