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「2010年小型車戦争」勃発前夜
~インド自動車業界の現地レポート(3)

  • 武谷 匡城

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2007年2月13日(火)

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 インドでも「価格ありき」の購買パターンは過ぎ去り、「こだわり」の時代がやってくる。2010年以降は、値段が安いだけでは勝てない。むしろ、ブランドが幅を利かせる時代が押し寄せる。高い品質を備えたブランド力のあるクルマが売れる時代が来ると筆者は確信する。

 確かに現在はAセグメントと呼ばれる1リッター前後のエンジンを搭載した低価格の小型乗用車がインドの道路上を闊歩している。1.3~1.5リッターエンジンまでのBセグメントを加えると、その小型乗用車の総数はインド国内の総自動車販売台数の約55%を占める。

 筆者がインド入国後、デリー国際空港から乗ったタクシーも、インドのタタ・モーターズの「インディカ」という1.4リッターエンジンの小型車だった。1998年に販売が開始され、今日においてもタタのベストセラー車だ。昨年は13万台を販売し、インドの販売ランキングの第3位に入った。よく走る車だが、残念ながら内装や外装デザインに何の「こだわり」も見られない。日本の軽自動車の方がずっと質感が高く、視界がよく、広々としていて快適である。

今、インドは売り手市場から買い手市場へ

 インドの昨年の販売ランキングのトップ3は、スズキの子会社、マルチ・ウドヨグの「アルト」、韓国ヒュンダイ自動車の「サントロ」、そしてタタの「インディカ」で、2年続けて順位に変動はなかったが、異変が起きつつある。新型モデルが台頭してきたのだ。マルチ「スイフト」、米フォード・モーター「フィエスタ」、ヒュンダイ「ゲッツ」。いずれも過去1~2年の間に投入されたBセグメントに属する車である。これら、1.3~1.5リッターの新型サブコンパクトカーの需要が高まっている。特に真っ赤なスイフトは、デリーの大使館エリアの大通りによく映えていた。

 アジアや中近東などの自動車市場を見てきて、新興市場の自動車産業発展の経緯を知り尽くしている双日インドの社長、川村安宏氏も「売り手市場から買い手市場へと移り変わる中、自動車メーカーは明確なモデル戦略の構築が必要だ」と話す。今年は24車種の新型モデルがインド市場に投入される予定だ。なんと昨年の1.5倍の数である。来年は21車種の新型モデルの投入が計画されている。ここでも中国と同様に「価格戦争」が起ころうとしている。

 世界の自動車業界を震撼させた超低価格乗用車・仏ルノー「ロガン」のインドでの現地生産がまもなく始まろうとしている。まだ公式発表はされてはいないが、45万ルピー(120万円)前後で、インドでは欧州価格より若干高めに設定される見込みだ。ライバルはマルチ「スイフト」やヒュンダイ「アクセント」になるだろう。確かに価格競争力はあるが、販売を拡大するには一層の質感向上が望まれる。

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