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群衆の叡智で、グーグルに対抗できるか

ディグによる壮大な実験

  • 渡辺 弘美

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2007年3月6日(火)

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 ロングテールとともに、昨年のキーワードとなったのが、ニューヨーク在住のコラムニストであるジェームズ・スロウィッキー氏の本のタイトル「The Wisdom of Crowds(群衆の叡智:本の邦訳は、『「みんなの意見」は案外正しい』)」である。

 そんな群衆の叡智の壮大な実験に取り組んでいるのが、サンフランシスコにある米ディグ(Digg)だ。2004年にケビン・ローズが創設した同社は、ベンチャーキャピタルのグレイロック・パートナーズや、米ネットスケープ・コミュニケーションズの創設者であるマーク・アンドリーセンからの出資を受けて急成長中だが、まだ社員20人の小さな企業だ。先週、市内はずれの雑居ビルの3階にある雑然としたオフィスを訪問し、CEO(最高経営責任者)であるジェイ・アデルソンらと意見交換する機会を得た。

メディアを民主化

 情報が溢れる今の世の中で、自分が見たり聞いたりする情報(メディア)は、わずかな数の記者や編集者に依存している。そんなメディアを「民主化」しようというのが同社の社是だ。

 最初は、ユーザー参加型のソーシャルニュースサイトとして登場した。ディグのサイトで簡単な登録手続きを済ませたうえで、自分が面白いと思った技術系のニュースやブログ記事にコメント付きで投票(Digg:掘り起こす)する。

 読者の中には、ディグの小さなボタン(スコップを持った小さな人形)を置いているサイトをご覧になった方もいるだろう。今では1000以上のサイトにディグのボタンが置いてある。この記事は面白くないと思えば、親指を下げて闇に葬れば(Bury)いい。面白い記事は、どんどん得票数が増えて、ディグのトップページに見出しが掲載される。ディグの登録ユーザーでなくても、ディグのトップページだけを読めば、今どんなことが話題なのかが一目瞭然というわけだ。

 また、自分と同じニュースに投票した他のユーザーのプロフィールや投票状況についても見ることができる。自分の嗜好に近いユーザーを友達にすることで仲間を広げ、仲間内の情報で、自分が気づかなかったニュースに新たに気づくこともある。ソーシャルサイトと言われるゆえんだ。

あらゆる情報を投票でランク付け

 今は、ニュースだけでなく、映像やポッドキャストも投票の対象になっている。アデルソンCEOは野心家だ。テレビ、音楽、製品、ソフトウエア、人々、仕事、レストラン、場所など、すべてのメディアをDiggできるようにしたいらしい。あの製品は買ってよかった、悪かったとか、あの人は素晴らしい、嫌なやつだとか、すべてを群衆の叡智でランク付けしてしまおうというのだろう。

 これまでにも、米ヤフーが買収したデリシャス(del.icio.us)や「はてな」など、ソーシャルブックマークと呼ばれるサービスはあったが、いずれも静的(スタティック)なものばかり。ディグでは、「ディグ・スパイ」という機能を使えば、リアルタイムにディグのユーザーがどんな記事にDiggしているかが分かる。また、「ディグ・ラボ」では、リアルタイムでのDigg状況を視覚的に分かりやすく伝える機能も提供されている(例えば、最新の「ビッグ・スパイ」機能では、画面の上から、ユーザーのDigg数が多いほど、大きな文字サイズで記事のタイトルが降ってくる)。

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