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ブログはどこまで
EC市場を変えていくのか(後編)

もはや必須のマーケティングツールに

  • 小林 慎和

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2007年3月8日(木)

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 たかがブログ、されどブログ。Web2.0時代は、主権が事業者側から消費者側に移っていくと言われている。消費者の情報収集力と情報発信力が強まり、事業者との格差が縮小するためだ。何百万という消費者がネットワーク化された状態で力を合わせる時、その力は、製品・サービスに対するクチコミなどによる広告力や販売力だけでなく、製品・サービス開発力としても、事業者を圧倒することが考えられる。

 Web2.0時代、インターネット上には、幾百万という製品・サービスの情報が序列なく公開されることとなる。その中で、消費者に選ばれるためには、群れをなして、消費を作り出す消費者を味方につけることが最も効率的と言える。そして、消費者との接点を、今、最も構築しやすいプラットホームがブログである。「たかがブログ」と高をくくってみる企業は、消費者に足をすくわれかねない。既に大企業でさえ、ブログを積極活用する姿勢を見せ始めている。

 ここではまず、ブログを通して消費者が他者の消費に影響をどのように及ぼすのかについて考察したい。そのために、ブロガー(ブログ開設者)をその行動形態から分類化してみたいと思う。

書く人、読む人、トラックバックを張る人…

 ブログの利用には、大きく3つの側面がある。

 (1)ブログに記事を書き込むことで「ブログを更新」する側面。これは、自身のブログのメディア価値を増大させることを意味する。

 (2)様々な書き込みのある他者ブログの記事を読むという「ブログを閲覧」する側面。これは、メディアとしてのブログを、自分にとっての情報源として活用することを意味する。

 (3)閲覧したブログの記事に対して、コメントを書き込むか、自分のブログへのトラックバックを張るという「インタラクティブ(双方向)」な側面である。

 3点目の、ブログへのコメント記入とトラックバックという「インタラクティブ」な側面は、ブロガー同士の相互情報流通を意味する。この相互流通が、情報量が新聞の100倍あるブログという個人メディアで、上乗せされていくこととなる。野村総合研究所(NRI)が調査した結果では、毎日更新される200万の記事のうち、約2割の40万記事において、ブログ間で情報の相互流通が行われていると見られる。ブログにおける一つひとつの記事の影響力は、既存のマスメディアに遠く及ばないであろう。しかし、この情報を相互流通する機能があるために、メディアとしての価値は増大していくこととなる。

情報発信性向が異なる6タイプのブロガーが存在

 上記3つの行動の違いから、ブロガーは6タイプに分類することができる(図1)。1日に何度もこの3つを行うブロガーが、現時点で約71万人存在する。このように、ブログという個人メディアの価値を日々高める行動を取っている熱心なブロガーを、「アルファブロガー」タイプと分類する。このブロガーたちが、他のブロガーやブログ読者に対して与える影響は極めて大きい。ブログ数の今後の拡大を考慮すると、2011年頃には、こうしたアルファブロガーが100万人を突破すると予測される。

ブロガーのタイプ

図1 情報発信性向の異なる6タイプのブロガー
(注)「◎」は1日に1回以上各々の行為を行っていること、「▲」は2、3日に1回以下しか各々の行為を行わないことを示す。ブロガー数を1000万人として、「情報通信サービスに関するアンケート調査」2006年9月(NRI)を活用して予測した。
(出所:NRI「情報通信サービスに関するアンケート調査」2006年9月)


 

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