• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

PASMOがスタート、
「IC決済」拡大が止まらない

決済情報は統計データから顧客別情報へ

  • 田中 大輔

バックナンバー

2007年3月22日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 3月18日、関東近郊の私鉄・地下鉄・バス会社が共通IC乗車券「PASMO」のサービスを開始し、同時に電子マネーサービスの展開も始まった。これまでJR東日本の「Suica」だけではカバーできていなかった、首都圏の私鉄沿線まで交通系電子マネー加盟店が拡大していくため、非接触IC電子マネー市場の拡大に大きく寄与すると見込まれる。

図版

図1 非接触IC電子マネー決済と非接触ICポストペイ決済の市場規模
(出所)NRI

 PASMOやSuicaだけでなく、「Edy」「iD」など、主として3000円程度以下の決済で利用することを想定した、非接触ICカードを用いた新しい決済手段が注目されている。これらの決済手段については、まだ厳密な定義や区分は存在せず、「電子マネー」「仮想マネー」「モバイルクレジット決済」「おサイフケータイ決済」など様々な呼称が存在している。ここでは、「Edy」「Suica」のようなプリペイド方式で非接触ICを採用した決済方式を「非接触IC電子マネー決済」、「iD」「QUICPay」「Smartplus」「PiTaPa」に代表されるような、ポストペイ方式で非接触ICを利用する決済手段を「非接触ICポストペイ決済」とし、両者を併せて「非接触IC決済」と呼ぶことにする。

 野村総合研究所(NRI)では、2006年に1800億円規模であった非接触IC決済市場が、5年後の2011年には2.8兆円まで成長すると予測している(図1)。特に2007年は、以下に述べる通り、今後の市場を占ううえで非常に重要であると同時に、加盟店各社がその活用の方法を検討するうえでも非常に重要な年になると考えている。

PASMOとセブン&アイの参入で競争が過熱する電子マネー決済

 非接触IC電子マネーの領域は、現時点ではEdyとSuicaが市場を二分しているが、今後多くの新規参入が発表されている。

 上述の通り、2007年3月18日にPASMOのサービスが始まった。関東一円の私鉄、バスで共通に利用できるため、乗降者数の規模ではJR東日本を上回るサービスとなるが、乗車券・電子マネーとも、Suicaとの相互利用が可能となっており、Suicaがそのまま利用できる。そのため、PASMO単独の利用者の増加数は、Suicaほど急激なものにはならないと予想される。しかし、Suicaの利用者にとっては利用可能な範囲が広がることから、PASMO、Suicaを合わせた決済市場は拡大していくことになる。

 2007年春には、セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイ)が、独自のポイントカード一体型電子マネー「nanaco」のサービスを開始する。傘下のセブン-イレブン全店へ一斉導入され、イトーヨーカドーなど他のグループ店舗にも順次導入される予定となっており、一気に利用者数を伸ばす可能性がある。また、セブン&アイは、サービス開始当初から「おサイフケータイ」へ対応するほか、他の非接触IC決済についてもすべて利用できる環境構築を進めており、非接触IC決済市場の拡大に大きく寄与すると考えられる。

 イオンも、傘下の店舗でSuicaとiDによる決済を導入したほか、2007年中に銀行業へ新規参入し、電子マネーサービスを開始する計画を発表している。2008年以降も、JR各社や、首都圏、関西圏以外の私鉄・バス各社でのIC乗車券の導入が計画・発表されている。

 このように、鉄道事業者の相次ぐ参入や、コンビニ、スーパーマーケットなどが独自にサービスを開始することが明らかになってきている。その中でも、セブン&アイ、イオンという2大流通グループが、相次いで電子マネーサービスを開始する2007年は、非接触IC電子マネー市場の今後の行方を大きく左右する年となる。

コメント3件コメント/レビュー

PASMO使うと、今までより高い料金を取られることがあるそうですし、分割した方が安い場合も使えないので、たぶん使いませんSUICAにしたのだって、式カードで行われていた割引をやめる目的だったのでは?オレンジカードの頃は10%暗い割引があったのに(2007/03/23)

「どう読む!産業パラダイムシフト」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

PASMO使うと、今までより高い料金を取られることがあるそうですし、分割した方が安い場合も使えないので、たぶん使いませんSUICAにしたのだって、式カードで行われていた割引をやめる目的だったのでは?オレンジカードの頃は10%暗い割引があったのに(2007/03/23)

『自社が持つ情報の価値をさらに高められるという思惑が働いていると考えられる』というのがサービス提供側の売らんかな精神にしかなっていないように思える。運賃を前払いしている客なのだから、たとえば同一区間を10回乗車したら11回目は自動で無料にするような自動回数券サービスや、記名PASMOで月に同じ区間をn回以上乗れば通勤定期代以上は引き落とししないなど、客の立場に立てばやってもらいたい割引がいくらでもあるのに、そういう検討はさっぱりされていない。これはSuicaも全く同じである。サービス業なのに顧客のことを考えることができないのだろうか。(2007/03/22)

非接触型ICカードは、益々、普及し、日本は、世界最先端の電子マネー決済大国になるだろう。この電子決済を支えているIPネットワークは、OBNと言う世界で始めて、社内イントラだけでなく企業間エクストラネットを実現したIP-VPNだ。この技術は、NGNのコア技術でもある。従来のクレジット決済ネットであるNTTデータがサービスしていたCAFISでは、不可能な、マルチペイメント電子決済IP-VPNネットだ。通信インフラの技術革新が、クレジット、Edy,Suica、Pasmoのマルチペイメント電子決済サービスを可能にし、同時にそれを支えている事実にも注目すべきである。(2007/03/22)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長