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タイの工業団地に「ミニ大田区」が登場

2007年4月3日(火)

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 「機械のポンチ絵を描いて、紙飛行機にして飛ばせば、翌日には製品が出来上がってくる」と言われる大田区は、町全体が1つの工場として機能する町として有名だ。

 大田区役所も産業振興に大変熱心である。1995年に大田区産業振興協会をつくり、大田区産業プラザを建設し、各種の施策を充実させて区内の製造業の振興を図ってきた。その大田区が今、熱心に取り組んでいるのが、区内の工場の海外進出援助だ。

 2006年夏に、タイのバンコク郊外にあるアマタナコン工業団地に「オオタテクノパーク」がオープンした。アマタナコン工業団地は、バンコクの東南東に約100キロメートル行った所にある。バンコクからは高速道路で1時間、スワンナブーム国際空港(2006年夏オープンした新空港、成田空港の3倍の面積を有する)からは約40分という便利な場所だ。

 アマタナコン工業団地は、総面積6800ヘクタールという巨大な工業団地である。その中の2ヘクタールの土地に中小企業向けの集合工場が建ち、そこに大田区の中小企業が進出することを、大田区が支援・援助する。

「大田区に丸ごと来てほしい」

 入居資格は大田区にある中小製造業に限られる。タイで操業するまでの法人登記上必要な手続きや、現地で最も苦労する会計、税務、労務、総務をタイの常駐スタッフがサポートする。日本では大田区産業振興協会が支援する。

 サポート体制が整ったこのテクノパークに取りあえず進出し、タイの習慣や法制、労務管理のコツなどを取得する。そして次の段階で、自社工場を建てるなりして大きな展開を図るというのは、中小企業にとって現実的な海外進出策だろう。

 オオタテクノパークには総合受付窓口、ミーティングルーム、応接室、製品ショールーム、休憩コーナーなどの共有スペースがある。企業の入居スペースは8ユニットに区画され、1ユニットは320平方メートル。ユニットごとにトイレや、水回りが設置されている。借用単価は1平方メートル当たり600円だから、1ユニットならば20万円弱だ。

 現在、8ユニットのうち、3ユニットが稼働中、2007年4月から3ユニットが稼働する。他の2ユニットも既に入居が決定している。さらに申し込みが続いており、2棟目もそろそろ着工されそうだ。全体としては4棟の貸工場を想定しているが、自力で進出することが困難な小さな企業が試験的に進出するには便利であり、今も問い合わせが続いているという。

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「タイの工業団地に「ミニ大田区」が登場」の著者

橋本 久義

橋本 久義(はしもと・ひさよし)

政策研究大学院大学名誉教授

政策研究大学院大学名誉教授。東大卒後、通産省入省、製造業担当。1994年埼玉大教授。97年政策研究大学院大学教授、2011年から現職。現場に近いところで行政を・学問を!をモットーに多数の工場を訪問。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官