• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国製塩ビおもちゃが危ない?

トイザらスが3度目の回収騒ぎ

  • 山根 小雪

バックナンバー

2007年4月19日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本トイザらスが中国製の塩化ビニルのおもちゃ、約10万個を回収している。食品衛生法でおもちゃへの使用が禁止されている「フタル酸ジエチルヘキシル」(DEHP)が検出されたからだ。

 同社が塩化ビニルのおもちゃを回収をするのは、今回が初めてではない。今年2月に2度の回収騒ぎを起こしている。3度目の今回は、対象製品やその製造工場が大幅に多く、日本トイザらスの品質管理のずさんさを露呈する形になった。

 DEHPは、塩化ビニルを軟らかくする可塑剤として最も多く使われている物質だ。人体への明確な影響は確認されていないが、げっ歯類への精巣毒性があることから、口に入れる可能性がある6歳以下の子供を対象としたおもちゃと食品容器は、食品衛生法で使用が規制されている。

 最初のおもちゃ回収は、今年2月1日に始まった。大阪府堺市の保健所がトイザらス店舗で実施した抜き取り検査で、おもちゃへのDEHP混入が発覚したためである。混入が明らかになったのは、日本トイザらスのプライベートブランド「ジャストライクホーム」の商品で、香港のマルチトイズが製造していた「フルーツセット」だ。同社は即刻、回収を開始した。

 2度目の回収も、フルーツセットと同じマルチトイズ製のおもちゃだ。初回のDEHP混入を受けて、フルーツセットと同時期にマルチトイズが製造した他の6製品についても2月7日から自主回収を開始。その後の追加検査で、6製品中5製品からDEHPが検出されたことで2度目の回収を開始した。初回と2度目の回収で、販売済みのおもちゃ計4万3443個が対象になった。

 2月20日には、マルチトイズの製品に限らず、同社が扱う塩化ビニル製のおもちゃ189製品すべてを店頭から下げ、自主検査を実施した。その結果、10製品にDEHPが混入していたことが明らかになり、3月27日から約10万個のおもちゃを対象に3度目の回収を始めたのである。

中国製おもちゃのずさんな品質管理

 初めてDEHPの混入が明らかになった時、日本トイザらスは「混入原因は中国の製造委託先メーカーが製造工場を勝手に切り替えたこと」と説明していた。

 おもちゃを輸入するには、厚生労働省が規定する検査に合格しなければならない。輸入したおもちゃはいずれも、「販売開始の2~3カ月前に検査に合格していた」(日本トイザらス)。製品の原材料や製造方法、製造工場などの諸条件が変わらなければ輸入を続けられる。

 ところが、DEHP混入発覚後の調査で、マルチトイズが2005年夏頃に製造工場を中国の深センから、東莞(トンガン)に無断で変更していたことが明らかになった。「初期ロット製品は基準に合致していたが、東莞の工場で原材料に誤って使用したか、生産ラインの洗浄不足などの可能性がある」(日本トイザらス)と、混入は“関知しにくい問題”だったというニュアンスを持たせていた。

コメント1

「環境トレンドリポート」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック