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ITが先か、「システム思考」が先か

  • 横浜 信一

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2007年5月21日(月)

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 今回はあえてIT(情報技術)の世界を離れて、「システム思考」について考えてみたい。ITと言うと技術に関する知識がハードルになって、何となくとっつきにくい印象を与える。だが「情報システム」という表現もあるように、そもそもITを使うのは情報をシステム的に活用することが眼目である。まずは「物事をシステム的に考える」とはどういうことかを考えてみよう。

 「システム」の日本語訳を英和辞書で調べてみると、「系統」「体系」「規則正しさ」という言葉が並んでいる。こうしたことからシステム思考と言うと、「体系だったものの考え方」「論理的な考え方」という意味合いが色濃くにじみ出る。我々のようなコンサルタントは、一般的にこうした思考パターンが得意だと思われている。事実、一見複雑に見える事象をもれなく重なりなく整理することには長けている。その考え方や手法は「MECE(ミーシー:Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)」とも呼ばれている。

 しかし、システム思考とは単に論理的なものの考え方を言うのだろうか? システムの日本語訳には、「集合体、組織」といった表現もある。システムとは、一定の目的・目標に向かって全体として統一された個々の要素の集合体でもある。つまり、システム思考とは単に論理的に物事を分解・整理する考え方ではなく、全体的な統一感も持ち合わせた考え方を意味するのである。

世の中や社会をシステム思考で捉えてみる

 システム思考を応用するために、我々が日々生活している世の中、社会という漠然とした存在をシステムとして捉えるとどうなるだろうか?

 社会にはいろいろな仕組み、制度があり、これらは社会システムの一部だろう。ただし、それが世の中、社会のすべてではない。仕組み、制度にはなっていなくても、個々の人々が自分の意思で多種多様な生産活動、消費活動を行っている。こうした一見バラバラに見える活動ではあるが、総体として見ると、ある統一性を保っている、それが社会システムである。

 そこで、社会を何らかの価値創造・価値提供を行っているシステムとして捉えてみたい。一体どんな価値提供システムが存在しているのだろうか? ヒントとして、総務省の家計支出統計を見てみると、消費主体である家庭が何にお金を支払っているのか、別の言葉で言うと、何に価値を感じて対価を支払っているのかが見えてくる。

 筆者独自の分類であるが、家計支出は大きく9つに分類できる。それは(1)食料、(2)衣服、(3)住宅、(4)交通、(5)光熱・水道、(6)保険医療、(7)通信、(8)教育、そして(9)その他雑費(旅行、理容、慶弔費など)である。くくり方にいろいろな考えはあるだろうが、これをベースに考えると、我々はこれらの9つに価値を感じて対価を支払っていると言うことができる。そして、それぞれに、食糧供給システム、衣服提供システムといった価値提供システムが存在している。

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