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「それでも気温は2度上昇する」

科学者が温暖化ガス削減の可能性と対策コストを報告

  • 馬場 未希

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2007年5月23日(水)

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 地球温暖化を防止するための対策の効果や、コストに関する最新の研究成果をまとめた報告書が5月4日に発表された。

 発表されたのは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第3作業部会がまとめる「第4次評価報告書」を政策決定者向けに要約したもの。IPCCとは、各国から選出された科学者が、地球温暖化に関する科学的・社会経済的な知見をまとめ、政策決定者向けに分かりやすい報告書を作成する国連の組織だ。

 2月にIPCC第1作業部会がまとめた報告書は、地球温暖化の原因を、人間の活動によって排出されるCO2などの温暖化ガスであるとほぼ断定。第2作業部会では温暖化の具体的な影響を総括。

 今回の第3作業部会の報告書では、温暖化ガスの排出実績と将来の排出予測を示しながら、今後、対策にかける費用に応じて、どの程度の温暖化ガス削減が期待できるのかを示した。

 報告書によれば、大気中の温暖化ガスは産業革命以来増え続けており、1970年から2004年までの間に約70%増えて490億トンに達した。とはいえ、現在利用できる温暖化ガス削減技術に加え、今後、開発と商用化が期待できる革新技術を活用できれば、2030年までに温暖化ガス排出量を現在より減らすことも不可能ではないとした。

 しかし、報告書の内容は、楽観的な色彩が強いわけではない。「報告書では温暖化を防げることを示せたが、同時に、温暖化の防止には、すべての国が相当の努力を払わなければならないというメッセージを打ち出している」(経済産業省)。

気温の2度上昇は免れないという厳しい現実

 例えば、報告書が想定した最も削減幅の大きいシナリオは、2015年を境に世界で温暖化ガス排出量を減らし、2050年には、CO2排出量を2000年の排出実績の半分以下から15%程度にまで減らすというもの。

 そんな実現の非常に困難な前提条件の下でも、将来、地球の気温は産業革命前に比べて2度以上、上昇する可能性があると言及している。その一方で、現在の温暖化対策を続けるだけでは今後数十年間、温暖化ガス排出量は増え続けると指摘し、2030年には2000年の排出実績の1.2~1.95倍にまで増えると分析している。

 つまり、今以上の対策の上積みと技術革新の推進、それを支える投資を早急に進め、2015年までに温暖化ガスが増えない社会システムを実現するという思い切った変革を人類が達成してもなお、気温は2度上昇するという現実を突きつけたのだ。

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