• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ロート製薬「ロートリサーチビレッジ京都」

ベンチャー企業が入居する集合型研究所

  • 鶴岡 弘之

バックナンバー

2007年6月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2007年4月、九州のスーパーや量販店、ドラッグストアなどで、ある食品が発売された。食品の名は「セノビック」。成長期の子供のための栄養機能食品である。製薬メーカーのロート製薬と、機能性食品の開発・製造を手がけるバイオベンチャー企業、ファーマフーズが共同で開発した。

図版

ロート製薬が4月に発売した「セノビック」

 セノビックは牛乳に溶かして飲むヨーグルト味の粉末清涼飲料だ。カルシウムやビタミンD、鉄、そして「ボーンペップ」と呼ばれる、卵黄から作り出したペプチド(アミノ酸の化合物)など、子供の骨を強く育てるのに役立つ成分を配合している。

 この商品に、「背が伸びたい」と願う子供たち、「子供の背を伸ばしたい」と願う親たちが目をつけた。ロート製薬の予想を大きく上回るほどの好調な売れ行きを示している。今後、ロート製薬はセノビックの販売エリアを九州地区から順次拡大していく予定である。

マーケティングカンパニーから研究開発カンパニーへ

 セノビックを生み出した研究所、それがロート製薬の「ロートリサーチビレッジ京都(以下、RVK)」(京都府木津川市)だ。

 ロート製薬がRVKを開設したのは2006年5月。独バイエルが建設したもののほとんど使われずにいたという敷地面積約4万8000平方メートル、延べ床面積約2万2000平方メートルの広大な土地、建物をロート製薬が取得し、リニューアルした。

図版

ロートリサーチビレッジ京都の外観。かつては独バイエルの研究施設だった(写真:山田哲也、以下すべて)

 ロート製薬は2000年前後から、事業戦略の舵を大きく切っている。RVKは、同社のこれからの成長を支える重要な研究開発拠点となる。

 製薬業界の中でロート製薬は「一般用医薬品(OTC)」メーカーに位置づけられる。OTCとは、医師の処方箋なしで、店頭で購入できる薬のこと。いわゆる「大衆薬」と呼ばれる薬だ。

 OTCは使用できる成分や効能が法律で厳密に定められており、他メーカーの製品と効能面で差別化することが難しい。そこでロート製薬はテレビCMをはじめとする大量の広告を打って、商品の知名度を上げてきた。目薬や胃腸薬「パンシロン」のCMは、誰もが目にしたことがあるはずだ。

 従来はいわばマーケティング重視の戦略だった。しかし現在、ロート製薬は“マーケティングカンパニー”から“研究開発カンパニー”へと移り変わろうとしている。製品の新しい成分や素材そのものの研究、開発に、今まで以上に力を入れていこうという転換だ。

コメント1

「これぞ日本の研究所」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トップ自らが矢面に立つことで、問題は次第に収束していきました。

佐々木 眞一 日本科学技術連盟理事長、トヨタ自動車顧問・技監