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古紙100%配合でCO2は増加?

日本製紙が再生紙を見直し

  • 相馬 隆宏

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2007年6月11日(月)

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 日本製紙は今年9月で古紙100%配合紙の生産を打ち切る。CO2削減のため、6月から配合率の低い製品に切り替えた。ただし、エコマーク商品でなくなるものもあり、売り上げに影響を及ぼす可能性がある。

A2コート紙を製造する日本製紙の工場では、古紙100%配合紙の製造段階における化石燃料由来のCO2排出量は、古紙を全く配合していない用紙の約2倍であることが分かった(出所:日本製紙)

A2コート紙を製造する日本製紙の工場では、古紙100%配合紙の製造段階における化石燃料由来のCO2排出量は、古紙を全く配合していない用紙の約2倍であることが分かった(出所:日本製紙)

 「古紙100%配合紙の製造段階における化石燃料由来のCO2排出量は、バージンパルプだけで作る紙の約2倍」。これは、日本製紙が2005年に自社工場で作るA2コート紙を対象に、原材料の調達から製造までのCO2排出量を調べた結果である。

 木材チップを原料とするバージンパルプは、製造時に副産物として得られる黒液(リグニン)をボイラーの燃料に利用できる。バイオマス(生物資源)由来の黒液は、カーボンニュートラルの考えに基づいて燃焼時にCO2を排出してもゼロとみなされる。

 これに対して、古紙からパルプを作る際には黒液が生成されない。そのため、燃料に重油などの化石燃料を使用した場合、製造段階のCO2排出量が多くなる。

 こうしたことなどから、日本製紙は6月に再生紙の品ぞろえを再編した。古紙100%配合紙は原則廃止し、用途に応じて配合率を最適化した。例えば、従来は古紙配合率100%だった上質紙の「リサイクル上質100」、A2コート紙の「リサイクルコート100」は、配合率をそれぞれ70%以上と20%程度に引き下げた。

 製紙最大手の王子製紙も、古紙の配合率が高い方が必ずしも環境負荷が低いとは限らないという見解では一致している。だが、古紙100%配合紙の販売は続ける。

 王子製紙洋紙事業本部副本部長兼洋紙技術部長の石井弘和執行役員は、「環境性能は見方によって大きく変わるため、最も環境に配慮した製品は一概にこれだと決められない。豊富な品ぞろえの中からお客様に選んでもらう」と説明する。

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