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日本の資源問題解決を目指す元素戦略テーマが決定

  • 丸山正明

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2007年7月19日(木)

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 文部科学省と経済産業省、内閣府は2007年7月13日に「元素戦略/希少金属代替材料開発 第2回合同戦略会議」を東京都千代田区で開催し、「元素戦略プロジェクト」の採択案件7件と「希少金属代替材料開発プロジェクト」の採択テーマ5件をそれぞれ発表した。

 希少金属資源などの最大の輸入国である日本は、希少金属原料や素材の高騰や入手困難などの資源問題を根本から解決する産学官プロジェクトとして、文科省が「元素戦略プロジェクト」、経産省が「希少金属代替材料開発プロジェクト」をそれぞれ今年度から始める。自動車や電機製品などのキー部品製造を確保する、日本の今後を懸ける研究開発テーマが出揃った。

 元素戦略審査検討会の主査を務めた東京工業大学の細野秀雄教授は「元素戦略プロジェクトのテーマ選定のポイントは、学術面で優れた提案であることに加えて、企業と産学連携体制を組んでおり、研究開発目標が明確なもの」と説明した。「それぞれが、かなり挑戦的な研究開発テーマであるだけに、研究開発目標を数値として明確化し、途中の中間評価時点で目標値が達成できない場合は、中止も十分にあり得る」と明言した。

図版

元素戦略プロジェクトの採択テーマ

亜鉛メッキをアルミメッキで代替

 文科省の元素戦略プロジェクトには54件の応募があり、この中から7件が選ばれた。7つの研究開発テーマは、地球地表付近に存在する元素の質量割合を示す「クラーク数」が大きい元素同士を組み合わせて、様々な高機能を発揮させようとするもの。クラーク数が一番大きい元素は酸素であり、ケイ素、アルミニウム、鉄の順に続く。資源面から見て、ありふれた入手しやすい元素を、最近は“ユビキタス元素”と呼ぶ。クラーク数が大きいユビキタス元素を組み合わせて代替材料を作ろうとするのが、元素戦略プロジェクトの目標である。

 第1の研究開発テーマは、現在主流の亜鉛メッキ鋼板を代替するアルミニウム合金メッキ鋼板の研究開発だ。日本の主力産業である自動車の車体(ボディ)の防食用に多用されている亜鉛メッキ鋼板は「亜鉛の採掘可能期間があと22年しかないという問題が浮上している」と、研究リーダーの東京工業大学大学院の水流徹(つる・とおる)教授は指摘する。中国の自動車産業が育ってくると、中国は亜鉛メッキ鋼板を製造するために、亜鉛の輸出国から輸入国に変わる可能性が高いと予想されている。

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