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廃電子機器はレアメタルの“宝の山”

「人工鉱床」を掘り当てろ!?

  • 安達 太郎

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2007年7月26日(木)

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 レアメタルの価格が高騰し、埋蔵地域が偏在する一部の資源については、安定供給も懸念され始めた。製造業が主体の日本にとって、その確保はエネルギー確保と並ぶ、安全保障の問題として認識され始めた。

 そんな中、日本国内にある“人工鉱床”から、レアメタルを“掘り出そう”とのプロジェクトが動き始めた。人工鉱床とは、使い終わった後の電機・電子機器のことである。

 電子機器の回路基板には、銅線や回路を形成するための銅をはじめ、電子部品中には、金や白金、パラジウム、ニッケルなどの多くのレアメタルが使われている。基板中に含まれるそれらの濃度は、一般的な天然鉱石より高い。つまり、廃電子機器は良質な“鉱床”でもあるのだ。

廃家電から取り出した回路基板。銅のほか、さまざまなレアメタルを含む、“人工鉱床”だ

廃家電から取り出した回路基板。銅のほか、さまざまなレアメタルを含む、“人工鉱床”だ

 既に日本では法律によって、家電4品目(洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコン)とパソコンの回収・リサイクルを家電メーカーに義務づけ、それらに含まれる金属類も再利用され始めている。家電各社のリサイクル事業は当初、赤字だったが、金属、プラスチック材料の大幅な価格高騰もあって黒字幅が拡大している。 

 こうした廃電子機器の回収、金属、レアメタルの再利用という仕組みを、家電4品目とパソコン以外にも広げようという試みが、秋田県大館市で始まった。東北大学やDOWAホールディングスなどが結成したRtoS研究会が実施する実証プロジェクトだ。

 大館では既に、DOWAが運営する家電リサイクル施設があり、そこで取り出した回路基板などから金属を取り出す製錬所が隣接している。廃電子機器の処理に伴って出る廃棄物に関しても、DOWAが産業廃棄物処理の資格や最終処分場を持っている。電子機器からレアメタルを回収し、残りの廃棄物を適切に処理するには最適な場所なのだ。残る問題は、いかに廃電子機器を回収するかだ。

 大館市の実証では、これまでの3カ月間で約5000個、160種の小型電子機器が家庭から集まった。

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